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2019
GOOD DESIGN AWARD
Restoration of Kyomachiya
Kyoto city designated tangible cultural property Nagae house
分類タグ
Industry and Commercial Facility
Companies
Business Owner
Hoosiers Corporation
Award No.
19G141052
Outline
`Nagaeke'is a historic merchant house in Kyoto which has been owned by an enterprise.However,this enterprise not only restored and inherited the building but also the culture and history of the houses by industry-academia-government collaboration. It can be proved highly significant that these houses therefore touch the origin meaning of a`home'and make the life of the merchants a fulfilling one.
* Text may be generated using the automatic translation service DeepL.
Points of design
- 個人での維持保全が難しい京町家の、民間企業による持続可能な維持保全方法の新たな提案
- 文化財である京町家を産学官連携により「復原」し資産を価値向上させ、同時に文化・歴史の継承を両立させた
- 京町家を民間企業のオフィス・迎賓館として利用することで、地域に根付いた新たな活用方法を実現
Producer
Hoosiers Corporation
Director
Hideo Sekine, Futoshi Fujita, Yoshie Takagi, Ayumi Hatano + Hirotaka Sato
Designer
Considering the succession of Nagae house Susumu Hyuga, Yoshitomo Koga, Toshihiko Kitamura, Hidenori Nakagami, Takahiro Naka, Yano Keiji + Kyoto center for community collaboration Akari Nishii
Launched
2015/04
Background
全国的に深刻化する町家の減少問題、歴史的な街並みが残る京都でもその問題は顕著であり、約800件もの町家が毎年消失し続けている。京都市中心部にある京都市指定有形文化財「長江家住宅」でも個人による所有・維持保全が困難となり、民間企業が継承した。継承の方法を考えるに当たり、企業と立命館大学により、維持管理に関する連携協定を結び、また、京都市景観まちづくりセンター、地元設計者等の有識者によって、「長江家住宅の継承を考える会」を発足し、産学官連携による継承の検討を行った。その結果、南棟は町家を維持管理しつつ、オフィスとして活用する事、北棟は京都市の建築基準法適用除外制度を適用し150年前建築当時の姿に復原する事で価値を向上させ、建物だけでなく消えゆく文化・歴史の継承を行う事とした。
History and Achievements
長江家住宅の活用方法を検討する中で、単なる改修でなく建築当時の姿へ「復原」し、建物の資産価値を向上している。かつて呉服卸商が営まれた南棟は維持管理と共にオフィスとして活用し、社員は町家をミセとして構え、働きながら京都の年中行事や日常の行いなどの暮らしに参加することで町への関心を高め、建物・文化・歴史の継承のための価値観が育成される。また、一度は維持が難しく現代風の住宅に改変された北棟は、産学官連携のもと、研究調査に基づいた忠実な復原がなされる事で150年前建築当時の町家としての価値を取戻した。また当時の図面に基づいた忠実な復原は、京町家の数少ない復原実例として、京町家継承のモデルとなっている。一度は個人での維持が難しいとされた長江家住宅だが、住まいに関わる企業ならではの解釈によって、町家の暮らしを体験できる空間として生まれ変わり、京都に価値ある建物・文化・歴史が残るためのきっかけとなった。
Specification
北棟:木造軸組工法、2階建 南棟:木造軸組工法、2階建
Where can I purchase it?
Where can I see it?
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* The information provided is current at the time of the award and may differ from the information available today.
Jury's Evaluation
Jury members
永山 祐子浅子 佳英林 厚見山梨 知彦
Evaluation Comments
かつて職住近接の町家が並んでいた京都の街並みが、消滅の危機に瀕している。そんな状況の中で民間企業が先頭に立ち、産学官連携により復元と保存と再利用を目指して立ち上げたプロジェクトである。今後同種の試みが広がっていくことを期待して、そのひな型としての意味から選定した。京都市指定有形文化財である長江家の復元を軸に、民間企業のオフィスおよび迎賓館として利用が試みられている点がユニークであるが、応募資料からはオフィス利用の実態が読み取りづらいことが残念だった。
