Gallery
2016
GOOD DESIGN AWARD
corporate museum
YANMAR MUSEUM
分類タグ
Industry and Commercial Facility
Companies
Business Owner
YANMAR CO.,LTD.
Award No.
16G110929
Outline
As YANMAR’s 100th anniversary project, YANMAR MUSEUM, a corporate museum, was built in Nagahama, Shiga, where the founder was born. The 3 Main Fields of company activity, Ocean(fishery), Land(agriculture) and City(construction/energy) are expressed by an architectural design. This museum is closely connected to Nagahama, open for future generations while it adopts the “Funaita-bei (walls of reclaimed ship timbers)” and “waterscapes” to express Nagahama, and provides space for children to see, feel, and learn nature, environment and craftsmanship.
* Text may be generated using the automatic translation service DeepL.
Producer
Ryuichi Shindo, Kenji Sasaki, Noriaki Yotsugi, YANMAR CO., LTD.
Director
Kenichi Chikamiya, NIHON SEKKEI, INC.
Designer
Atsushi Shibata, Mitsuhisa Higashimoto, NIHON SEKKEI, INC.

柴田厚(左)/東本光尚(右)
More information
Launched
2013/03/21
Sales Area
For Japan domestic
Location
滋賀県長浜市三和町6-50
Background
ヤンマー創業100周年記念事業の一環として、創業者の精神「美しき世界は感謝の心から」のもと、この100年間の感謝の想いを示す施設、そして長浜市の発展・活性化のための新たな地域交流拠点となる施設を目指した。また企業理念である「資源循環型社会の実現」・「地球規模の課題への取り組み」を体現する施設、そして子どもたちが環境、エネルギーやものづくりの大切さを体験・学習できる施設を目指した。
History and Achievements
ヤンマーブランドを形象化した建築、長浜に相応しく長浜を感じる建築、見て・感じて・学べる環境建築
Designers' Thoughts
このミュージアムを印象づける広い水面、軽やかに持ち上げた大地はヤンマーの活躍するフィールドを表し、水面の揺らめきを映す自然光、仕組まれた風の動き、風土から読み解いた内外装のマテリアル、それらを活かしデザイン化された環境技術で、ヤンマーのアイデンティティと地域や環境に根ざす企業姿勢を表現した。ファサードは記念施設としての凛とした姿、内部は子どもたちの笑顔が生まれる運営プログラムに呼応した空間とした。
Significance of Planning and Development
記念的施設であるが、単にヤンマーの歴史や技術力などを展示広報するだけでなく、地域社会との連携と将来世代の育成に取り組む企業姿勢を的確に表現し、それらを実現できる空間をつくり、その企業姿勢を来館者に体感してもらうことで、ヤンマーを理解してもらうという新しい企業ミュージアムのあり方を提案した。長浜らしさを取り入れ、わかりやすく体感できる環境技術のデザイン化で、企業のアイデンティティも表現した。
Creative originality
「全面に広がる水盤(海洋)」「琵琶湖の地域種で構成したビオトープと粗放緑化の大屋根(大地)」「来館者で賑わうガラスとコンクリートのボックス(都市)」の3つの要素で外観デザインを徹底的に単純化し、ヤンマーブランドを形象化した。また3要素には、長浜らしさと環境技術としての仕掛けをデザインした。緑豊かな大屋根と水盤により、直射日光を遮蔽しながら水盤を反射する自然光を、琵琶湖疏水のきらめきのように、軒天や天井、壁に水の揺らめきとして映り込ませ採光をとり、水盤で冷却された風をロビーなどに取り入れ、長浜の「水の景」も感じさせる。緑の大屋根は周囲から認知できるように、先端を薄く絞り軒先をクローバーの斜面、フラットな部分を環境教育の教材であるビオトープとしている。「舟板塀」の荒い質感を表現した杉板本実型枠コンクリート打放し壁は外観上も、内部からの景色も、水盤の水との相乗効果で、より長浜らしさを感じさせる。
Specification
延べ面積約2,910㎡、鉄骨造2階建ての滋賀県長浜市に建設したヤンマーの創業100周年記念ミュージアム。創業者記念室、ものづくりを体感できる展示室、自然に触れ学べるビオトープとワークショップルームやショップ・カフェ等で構成。琵琶湖周辺の植物で構成したビオトープのある緑の大屋根と全面に広がる水盤、まちなみの特徴「舟板塀」に馴染む杉板本実型枠を用いたコンクリートと賑わいが溢れるガラスで構成した建築。
Where can I purchase it?
Where can I see it?
滋賀県長浜市三和町6-50(JR北陸本線長浜駅より徒歩約10分、土日祝日は無料シャトルバス運行)
* The information provided is current at the time of the award and may differ from the information available today.
Jury's Evaluation
Jury members
山梨 知彦千葉 学中村 拓志星野 裕司Lee Siang Tai
Evaluation Comments
機能を必要十分に収めると大きくなりがちなボリュームをいたずらに虐めるのではなく、そのボリュームの前面に、高さを抑え緑化、ビオトープ化した大庇を設けることで、見事にボリュームを消し去っている。庇下に展開された空間は高度に洗練された空間が広がっており、デザイナーの手腕を感じさせるものであるが、施設のコンセプトやその象徴ともいえる緑化された大庇との擦り合わせに違和感を覚えてしまった。
