受賞ギャラリー
2021
グッドデザイン賞
事務所併用住宅
U2
受賞対象の詳細
"U2”の家は、土地探しからお手伝いをさせて頂きました。建物に求められたのは、ご自身が経営される建設会社と、将来的に賃貸として貸し出し可能な世帯向けの住宅部分でした。そこで、素材や工法などは特別な物を用いずに、可能な限り地場産材で地元の職人たちがその技能を最大限発揮できる様な家づくりを心掛けました。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 屋外階段部分を洞窟の様な少し仄暗い緩衝空間とし、視覚的にも職場と住居の分断を意識できる様にした。
- 住居部では、周囲の住宅の屋根越しに見える景色を最大限取り込む事が可能な様にパノラマ状の窓を配置した。
- プライベートバルコニーを設けることで、洗濯物などの生活感が仕事エリアへの来客に感じられない様にした。
プロデューサー
キリコ設計事務所 上森雅明、上森こくとう
ディレクター
キリコ設計事務所 上森雅明、上森こくとう
デザイナー
キリコ設計事務所 上森雅明、上森こくとう

詳細情報
利用開始
2021/03/30
設置場所
高知県高知市
背景
最終的にクライアントが決めたのは、まだ周囲に自然が残るミニ開発された土地でした。 環境としては、周辺の更なる宅地化は容易に予測されましたが、その先に広がる小高い山々の自然が魅力的な場所でもありました。 そこで住宅エリアは2階へ配置し、パノラマ状に広がる景色を望めるようにしました。 また住居エリアの水廻りは仕事エリアとは反対側の1階に配し、その外側をぐるりと板壁で覆いプライベートバルコニーを設けることで、洗濯物などの生活感が仕事エリアへの来客に感じられない様にしました。
経緯とその成果
屋外階段下に植栽をほどこし半屋外空間とした事で、建物奥にある事務所側からもそのスペースを中庭として感じられるようにしました。 2階住居エリアに配した市松状の窓の中へバランス良く耐震壁(筋交い)を設けることで、在来木造工法でありながら高い開放性と耐震性を実現しています。 また1階プライベートバルコニーの内側にも植栽を配し、梁を利用したハンモックやテントなど、”ゆったりとしたお家時間”が過ごせる特別な空間としました。 良好な環境を日常生活にシームレスに取り入れる事が出来れば、今後も刻々と変化する環境やライフスタイルにもストレスなく適応できる建物をつくることができると考えています。
仕様
敷地面積:161.01㎡/建築面積:75.35㎡/延床面積:144.08㎡ /主体構造:木造2階建
どこで購入できるか、
どこで見られるか
高知県高知市
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
藤原 徹平網野 禎昭千葉 学手塚 由比
評価コメント
仕事場と住宅を、巧みな空間構成によって絡み合わせつつ分節し、双方にとって快適な空間を生み出している。その二つの領域の個性は、素材の使い方やディテールにおいても徹底されていて、濃密な空間体験を齎してくれている。特に住宅部分の市松状の耐震要素は、在来木造軸組構法とは思えないほどの開放感を生み出していて、新鮮である。
