グッドデザイン賞の重要な役割の一つに、次なる社会に向けた可能性や課題の発見があります。フォーカス・イシューはこの役割を担うために生まれた、デザインがいま向き合うべき重要な問いを深めることに特化した取り組みです。
フォーカス・イシューでは、審査プロセスを通して探求すべきと考えるテーマを「イシュー」として設定。応募対象を観察しながら、これからの社会における可能性やデザインの役割と意義について思索を重ね、審査後に提言として発表します。
2026年度は正副委員長をフォーカス・イシュー・ディレクターとし、外部有識者2名をフォーカス・イシュー・リサーチャーに迎えた6名体制でチームとして活動しています。
フォーカス・イシュー・ディレクター
中川 淳
Jun Nakagawa
経営者/コンサルタント | VISION to STRUCTURE代表、PARaDE代表
1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年に富士通株式会社へ入社。2002年に株式会社中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長、2018年に会長に就任。「日本の工芸を元気にする!」を掲げ、工芸業界初のSPA業態を確立するとともに、経営コンサルティング・教育事業を展開。2025年に会長を退任。現在は、ビジョンを起点とした経営コンサルティングを行うVISION to STRUCTUREの代表として、世の中に「いい会社」を増やす活動に取り組んでいる。「ポーター賞」「日本イノベーター大賞優秀賞」などを受賞。「カンブリア宮殿」「SWITCH」など、テレビをはじめとする多くのメディアに出演。経営・デザイン分野での講演や執筆活動を行い、著書に『経営とデザインの幸せな関係』(日経BP社)、『ビジョンとともに働くということ』(祥伝社)などがある。
川上 典李子
Noriko Kawakami
ジャーナリスト | 21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター
1986年に株式会社アクシス入社、「AXIS」編集室を経て1994年独立。2007年より 21_21 DESIGN SIGHTアソシエイトディレクターを務め、近年では企画展「デザインの先生」(2025年)をディレクション。他のデザイン展にも関わり、「現代日本のデザイン100選 (2014年版)」(国際交流基金主催)、パリ装飾美術館「Japon Japonismes. Objets inspirés, 1867-2018」共同キュレーター等。武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科客員教授、空間演出デザイン学科非常勤講師、桑沢デザイン研究所非常勤講師。多摩美術大学理事。
鈴木 元
Gen Suzuki
プロダクトデザイナー | GEN SUZUKI STUDIO 代表
英ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、デザインプロダクツ科修了。パナソニック株式会社、IDEOロンドン、ボストンオフィスを経て GEN SUZUKI STUDIOを設立。スタジオを自宅に併設し、生活とデザインを隔てないアプローチで、Herman Miller、無印良品、Omron など国内外の企業と協業している。米IDEA賞金賞、GERMAN DESIGN AWARD金賞、クーパーヒューイット国立デザイン美術館永久収蔵など受賞多数。金沢美術工芸大学客員教授、多摩美術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。2023英D&AD 賞プロダクトデザイン部門審査委員長。
原田 祐馬
Yuma Harada
デザイナー | UMA /design farm 代表
大阪府吹田市出身。京都精華大学芸術学部デザイン学科建築専攻卒業後、インターメディウム研究所7期生として入学。2005年まで在籍。アーティストの椿昇に師事し、2007年、UMA/design farmを設立。どく社共同代表。秋田公立美術大学客員教授、京都市立芸術大学客員教授、京都精華大学客員教授、名古屋芸術大学デザイン総合研究所ディレクター、花園近鉄ライナーズコミュニケーションディレクター、DESIGNEAST実行委員会などを務める。たんぽぽの家の播磨靖夫理事長から「領域を横断してプロジェクトを横串にし、ガラガラぽんするデザイナー」と言われたことがきっかけでその意識を持ち活動を続けている。フィールドワークと現場を大切にし日本中を移動する。著書に『One Day Esquisse:考える「視点」がみつかるデザインの教室』。
フォーカス・イシュー・リサーチャー
岡田 麻沙
Asa Okada
UXライター、ライター、MC |
ライター・UXライター。文芸、時事問題、テクノロジー、デザインを横断し、技術と身体・言語の関係を主題に執筆する。朝日新聞Re:Ronで「岡田麻沙のテック・デザインノート」を連載。サービスのデザイン領域でUXライティングを担当。著書に短編小説集『うか』(惑星と口笛ブックス、2023)。
中村 寛
Yutaka Nakamura
人類学者 | 多摩美術大学/アトリエ・アンソロポロジー合同会社
文化人類学者。デザイン人類学者。アトリエ・アンソロポロジー合同会社代表。多摩美術大学リベラルアーツセンター教授。「周縁」における暴力、社会的痛苦、反暴力の文化表現、脱暴力のソーシャル・デザインなどのテーマに取り組む一方、様々な企業やデザイナーと社会実装を行う。著書に『アメリカの〈周縁〉をあるく――旅する人類学』(平凡社、2021)、『残響のハーレム――ストリートに生きるムスリムたちの声』(共和国、2015)。編著に『芸術の授業――Behind Creativity』(弘文堂、2016年)。訳書に『アップタウン・キッズ――ニューヨーク・ハーレムの公営団地とストリート文化』(テリー・ウィリアムズ&ウィリアム・コーンブルム著、大月書店、2010)。
