受賞ギャラリー
2021
グッドデザイン賞
自動倉庫連携コンパクト搬送ソリューション
SHARP 自動搬送ロボットXFZZ864、立体保管装置XFZZ909
受賞対象の詳細
天井高の低い既存空間に設置可能な小型自動倉庫と、400mm角の超小型自動搬送ロボットが連携するコンパクトバーチャルコンベアシステム。既存設備を活かしたままで自動搬送を実現。小型自動倉庫をバックヤードに隠すことで、作業や接客のためのスペース・時間を最大化できるため、実験室や店舗などの狭小案件でも導入が可能。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 超小型AGVは人と協働でき、人よりフットプリントが小さいため「搬送のためのスペース」が不要。
- 立体保管装置は建物へビルトインも可能。「見えない収納 + 自動搬送」により働く空間の最適化に貢献。
- 天井の低い既存空間に設置できる立体保管装置1ユニットからスモールスタートし、ユニット追加拡張が可能。
プロデューサー
シャープ株式会社 スマートビジネスソリューション事業本部 デザインスタジオ 中村雅博
ディレクター
シャープ株式会社 スマートビジネスソリューション事業本部 デザインスタジオ 石川寛/第四技術部 辻本展敏
デザイナー
シャープ株式会社 スマートビジネスソリューション事業本部 デザインスタジオ 村岡寛、太田賢二/第四技術部 藤原紀人

詳細情報
発売
2019/11
価格
オープンプライス
販売地域
国内
背景
従来の「自動倉庫」は建物の新築が必要となる巨大なものが多く、製造業・倉庫業の多くを占める中小企業や、既存設備を生かして自動化を導入したい現場にとっては導入ハードルの高いものであった。そのような現場に寄り添うべく、既存の工場や倉庫にありがちな3m弱の天井高の空間にも1台から設置出来、ベルトコンベアなどの固定設備を建設することなく、既存空間を生かしたままで導入可能な、コンパクトな自動搬送ソリューションを開発することとなった。
経緯とその成果
従来の薄型自動搬送ロボットの部品配置を2段積みに再構成し、形状を8角形として車輪を車体幅限界に設置しつつスピンターン時の回転半径を最小とすることで、フットプリントの最小化を実現。立体保管装置を含めコンパクトなシステムとし、天井高の低い既存空間にも後付けで設置可能とした。その結果、物流倉庫・工場での部品や仕掛品の自動保管・搬送では、既存設備を生かしたままで、幅600mmの通路があれば自動搬送ロボットの走行が可能となり、ベルトコンベアなど固定設備を使用しないフレキシブルな搬送が実現した。ラボ(実験室)やショッピングセンターのバックヤードなどにも設置可能となり、商品保管・搬送スペースを最小化し、作業・接客のためのスペース・時間を最大にしたい業界へ貢献できる。また、非接触が求められる病院での無人搬送や、無人店舗へも活用できる。
仕様
自動搬送ロボット外形寸法:全長400mm×幅400mm×高さ460mm(無軌道パック60mm含む),自重:80kg,積載許容荷重:100kg,搬送最高速度:60m/min,前進+後進+スピンターン,立体保管装置外形寸法:全長6235mm×幅1770mm×高さ2800mm
どこで購入できるか、
どこで見られるか
シャープ株式会社 奈良県大和郡山市美濃庄町492番地
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
朝倉 重徳林 千晶村田 智明村上 存
評価コメント
固定ラインをひくと、機能性は増すが人が動きづらくなる点に目をつけ、複数のロボットを導入することで固定ラインを最小限に抑えた点がよく考えられている。人の可動域が広がることに加え、初期コストも大幅に抑えられるため、少量多品種のものを扱う物流倉庫など、これからの物流システムでの活用が期待される。
