受賞ギャラリー
2016
グッドデザイン賞
学びを軸にした、街づくりプラットフォーム
未来こどもがっこう
分類タグ
取り組み
受賞企業
事業主体名
柏の葉アーバンデザインセンター、三井不動産レジデンシャル株式会社、株式会社読売広告社
受賞番号
16G151142
受賞対象の詳細
未来こどもがっこうは、千葉県柏市柏の葉キャンパス地域を舞台に、幼児から高校生までを対象とした、地域連携による街オリジナルの体験型の学びコンテンツを提供するプラットフォームである。柏市、柏市教育委員会、東京大学柏キャンパス、千葉大学の後援のもと、同地域の小学校や大学の教員、学生、アーティスト、住民、ワーカーまで、さまざまな人が講師となって、多彩なカリキュラムを定期的に実施する、従来の「学校」の枠を超えた地域ぐるみの学びの場を提供した。2015年7月19日より開校、約半年間のこれまでに40種類以上のカリキュラムを50回以上実施、延べ5,000人以上の子どもたちに参加いただいている。
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プロデューサー
柏の葉アーバンデザインセンター センター長 出口敦
ディレクター
三井不動産レジデンシャル株式会社 千葉支店 開発室 室長 新出博文
デザイナー
柏の葉アーバンデザインセンター 小山田裕彦、坂本朋子+株式会社読売広告社 高木千、松井啓、野口卓矢
詳細情報
利用開始
2015/07/19
価格
100円 〜 300円 (事前申し込みカリキュラムに関しては、1カリキュラムあたり300円、当日一般参加カリキュラムに関しては、1カリキュラムあたり100円の参加費)
販売地域
国内
設置場所
柏の葉アーバンデザインセンター、東京大学柏キャンパス、千葉大学柏の葉キャンパス、ららぽーと柏の葉など
背景
同地域では柏の葉アーバンデザインセンターを中心に、公・民・学が連携し課題解決型の街づくりを進めている。その中で「国際的な学術・教育・文化空間の形成」を掲げ、これまで様々な施策を実施してきた。その一環として、詰め込み型教育から総合力型教育への転換、「学校」外での学びの場の必要性という昨今の教育課題に対応すべく、約10年の街づくりで培ったネットワークを結集し、地域ぐるみの学びの場をつくろうと考えた。
経緯とその成果
地域ぐるみでこれからの「未来力」を育む、『子どもも大人も学びながらつながる』学びプラットフォーム
デザイナーの想い
地域全体で子どもたちのことを考え、育てていく。大人も子どもも「学び」を軸につながり、街のコトをもっと好きに、誇らしくなっていく。この「未来こどもがっこう」を体験した子どもたちには、自分もいつか教える側に…と思うような大人に育っていって欲しいと思う。
企画・開発の意義
未来こどもがっこうを通して、提供する学びカリキュラムに参加する子どもたちはさまざまなことに興味を持ち、探求心、自分で考える思考力、自分を表現する力など、「次代を生きる力」を身につけて欲しい。地域の大人たちは講師となって、「地域に自らの知を還元するよろこび」を感じて欲しい。この「未来こどもがっこう」という学びを軸としたプラットフォームで、地域がつながり、街づくりにつながっていくことを目指している。
創意工夫
”街でできることは街でやろう”というスローガンのもと、地域の多くの人たちと、協力し合いながらつくりあげている。 ①【行政、地元小学校や大学、企業や商業施設や病院などを巻き込んだ運営体制づくり】…様々な団体を体制に巻き込むことで、人・モノ・場所などのサポートを受けている。柏市、柏市教育委員会、東京大学柏キャンパス、千葉大学の4つの後援により、市内の小学校や中学校全校との連携が可能に、そして、各大学からは大学施設の使用や先生方の紹介など、大学の高度な知を子どもたちに還元することを実現している。 ②【共創型のカリキュラムづくり】…事務局スタッフは講師の方たちとカリキュラム企画や運営までを伴走。やりたい気持ちはあるが実現できない人の全面サポートから、誰かと誰かのマッチングや、想像しなかったものとの掛けあわせによる創造などを促すようなサポートをしながら、共創型のカリキュラムづくりを推進している。
仕様
プラットフォーム。2015年7月19日~2016年3月末の期間に26種類50回の事前申し込みカリキュラム(参加者931名)のほか、年2回の大規模イベントでの15種類の当日一般参加カリキュラム(参加者4390名)、地元小学校との連携カリキュラムを2種類(参加者149名)を実施。
どこで購入できるか、
どこで見られるか
柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
五十嵐 太郎岩佐 十良藤崎 圭一郎並河 進山崎 亮
評価コメント
街づくりの視点はさまざまだが、子供のいる世帯にとって大変重要な要素が「教育」。教育環境で居住地域を選ぶ家庭は少なくない。裏をかえせば教育環境を整えることによって、これからの若い世代が集まり、地域の人口減少に歯止めをかけることにもつながる。この「未来こどもがっこう」は、行政はもちろん、地域の大学、地域住民まで巻き込んだ、まちぐるみで子供を育てる仕組み。開校からまだ1年と間もないが、多くの実績を残している点が評価された。より深化し、未来へ自走していく仕組みに発展することに期待したい。
