GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2023
グッドデザイン賞
飲料
PROUD LIBERICA COFFEE

分類タグ

メディア/コンテンツ

受賞企業

事業主体名

株式会社LIFULL

受賞番号

23G161248

受賞対象の詳細

PROUD LIBERICA COFFEEは農家が抱える貧困問題の解決のために生まれた「透明性」でできたコーヒーです。私たちは生豆の生産過程で生まれる廃材を活用した農家の新たな収入源となるシロップを開発し、原価・利益を含む全ての情報をWEBで公開しました。シロップは国内外のカフェなどのドリンクレシピに採用されています。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

デザインのポイント

  1. コーヒー農家の貧困問題を解決するためには、あらゆる点で「透明性」を追求することが必要不可欠と考えた
  2. 生豆の生産過程で生まれる廃材を活用した農家の新たな収入源となるコーヒーシロップを開発した
  3. 原価・利益を含むあらゆる情報を商用利用可な無料データとして公開し、賛同企業とともにメニュー化を実現

プロデューサー

株式会社LIFULL クリエイティブ本部 川嵜鋼平

ディレクター

株式会社LIFULL クリエイティブ本部 川嵜鋼平、増田貴哉、桑原昭弘郎+ QAHWA 井崎英典

デザイナー

株式会社LIFULL クリエイティブ本部 岡野颯、藤田早紀、吉岡崇

発売

2022/09/29

価格

3,920円 〜 4,099円 (2022年9月発売当時の価格/税込価格)

設置場所

日本国内ではLIFULL、フィリピン国内ではHenry & Sonsが販売中。

背景

持続可能な社会を叶えるために様々な社会課題解決につながる商品開発をしてきた「地球料理 Earth Cuisine」プロジェクト。第4弾となる今回、SDGsの「1.貧困をなくそう」の目標達成につながるコーヒー業界が抱えるコーヒー農家の貧困問題の解決のためにアクションを起こしました。かつてコーヒー大国だったフィリピンでは、輸出競争の激化やサビ病の蔓延、外資コーヒーチェーン進出によって、バリューチェーンの中で最も貧しい立場の農家は慢性的な貧困状態にあり、転作や離農など悪循環に陥っていました。コーヒー豆の買取価格や農家の低い収入などコーヒー業界の不透明な課題に対して「透明性」が深刻な環境を変える可能性を持っていると着想し、コーヒーの葉や枝、花、カスカラなどの廃材を活用した透明性の高いコーヒーシロップ「PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP」を開発。

経緯とその成果

廃材を活用した商品であるコーヒーシロップのプロダクト自体で、コアアイデアである「透明性」を体現。またシロップの製造プロセスや開発コスト、オリジナルレシピなどすべてを「透明性」のコンセプトに沿ってオープンデータとしてLP上で公開しました。あわせてキービジュアルや商品写真などのデザインキットも無償で提供しています。プロジェクトへの賛同ロゴを用意し、開発された商品やツール、サイトに記載していただくことでプロジェクトの賛同者や応援の輪が国を越えて広がっていることを可視化することに挑みました。事実、透明性の高いコーヒーは国境を越え、日本・フィリピン国内の大手カフェ・レストランで様々な形のPROUD LIBERICA COFFEEが誕生しました。このプロジェクトによって、フィリピンで未活用のリベリカのコーヒーノキの廃材約640万ドル分が原材料として活用可能となり、農家の収入アップが期待されます。

仕様

PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP:各750ml /W90×H270×D90(mm)【共通原材料】砂糖、異性化液糖、pH調整剤【個別原材料】FLOWER:植物抽出物(花)、LEAF:植物抽出物(葉)、着色料(葉緑素) 、WOOD:植物抽出物(幹・枝・樹皮)、着色料(葉緑素、アントシアニン)、 CASCARA:果実抽出物(乾燥果皮)、着色料(アントシアニン)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

LIFULLまたはHenry & Sonsにお問い合わせください。
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

河瀬 大作上西 祐理小西 利行佐々木 康晴野崎 亙Tnop Wangsillapakun

評価コメント

食品業界において廃材や未利用材を活用した商品は数多くあるが、その仕組みをオープンプラットフォーム化しようとした試みはまだまだ稀ではないだろうか。それも原価や利益、製造プロセスからレシピに至るまで公開し、“透明性”を徹底するアプローチは類を見ない。これからのプロダクト開発においては、自身の努力に留まらず、その活動への共感とコラボレーションは必須である。本プロジェクトにおける一段階高いレベルでのパーパスと、透明性を前提としたコミュニケーションの在り方は「共感によるサーキュレーション」を生み出す重要なファクターである。
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