プラスチック製内カップと紙製外スリーブを組み合わせた独自設計による環境配慮型容器を開発しました。プラスチック、紙の特長を活かすことで、それぞれの素材の使用量を最小限に抑える事ができます。利用者には取り扱いがしやすく、消費者には容器として機能的に優れているだけではなく、廃棄時にリサイクル用に分離しやすい構造です。

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アテナ工業株式会社　代表取締役社長　下野泰輔

2021/11

30円 〜 40円

国内

SDGsで掲げられている課題が周知されている中で、環境省が推進するプラスチック資源循環戦略では、国内のプラスチックに係る資源・環境の両面での課題解決を目標としています。その中でもプラスチックの①リデュースの徹底、②効果的・効率的で持続可能なリサイクル、③再生材・バイオプラスチックの利用促進が重大戦略とされています。我々は、プラスチックの製造・利用事業者として、その課題を解決する為に、プラスチックと紙を組み合わせた構造とし、それぞれの特長を活かした環境配慮型容器を開発しました。

この一体化容器は、紙製外スリーブで容器全体の強度を補完している為、プラスチックの使用量を削減できる構造です。さらに、底紙を使用しない構造なので、紙の使用量も最小限になります。外スリーブにはミシン目加工が施されているので、廃棄の際にはプラスチック製内カップとの分離が容易にでき、リサイクル性に優れています。外スリーブは環境に配慮した紙を積極的に採用し、環境負荷の軽減に努め、また用途に応じて様々な機能の紙を使用できます。プラスチック製内カップは目的に応じた材質・材料が選定可能な為、バイオプラスチックやリサイクル素材、植物由来等の様々な材料が使用できます。内カップをガスバリア性のある材料に代替する事や、トップシール仕様にする事で、食材が長鮮度化し、食品ロスを削減できます。また、内カップの口元を紙製外スリーブに沿った成形とすることで、口当たりをなめらかにしています。

口径１２０mm、高さ７３mm、重量 約２０g、容量３８５ｃｃ。内カップはポリプロピレン、外スリーブはフィルムラミ無の環境に配慮した紙です。内カップ、外スリーブは用途や目的に応じて選定し、各材料の使用量を最小限にできます。蓋はポリスチレン製で本体の内側で嵌る仕様とし、内容物の漏れを抑制します。レーザー加工による多孔弁は、流通段階では虫等の異物混入を防ぎ、レンジ加熱時には効率よく蒸気を排出します。