受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン賞
エアーコンディショナー用室内機
店舗・オフィスエアコン スカイエア Stylish Flow
受賞対象の詳細
空調機は、主役である空間に対して、従来の様に単体で完結されたデザインではなく、空間に収まることで完成し、さり気無く寄り添う存在であるべき。内装設計者にとって空間設計しやすい空調室内機をバリエーション展開する事で、今まで空間内で諦められていた空調機の存在を、満足して使って頂ける製品になるよう新たにラインナップした。
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デザインのポイント
- いかにも空調室内機的な外観から脱却し、内装設計者が設計しやすく、こだわりに応えられるデザインとした
- 製品を薄く見せる積層処理と、底面部をフラットな面にする事で、空間への調和性を高めた
- 商業インテリア向けの空調機バリエーションを拡充する事で、様々な空間設計の自由度を高める
プロデューサー
ダイキン工業株式会社 空調生産本部 QA商品グループ 小泉淳、寺野賢治
ディレクター
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター 先端デザイングループ 関康一郎
デザイナー
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター 先端デザイングループ 仁木健太郎
詳細情報
発売
2019/05
価格
オープンプライス
販売地域
国内
設置場所
日本国内/店舗、飲食店、オフィスなど
背景
近年の店舗内装では、空間を広く見せられるスケルトン天井が増加している。しかし既存の業務用空調バリエーションでは、スケルトン天井に対して専用で選べる機種が無く、マルチフロー天吊り型のように、多様な空間向けに設置自由度が高い室内機はラインナップしていたが、エアコン然とした外観の為、スケルトン天井空間には調和せず市場の変化に応えられずにいた。その為、仕方なくダクト空調やカセット型エアコンで代用されていた。それでは、空調制御に課題があったり、内装設計者がデザインしたインテリアに調和せず、空間を阻害している事があった。そこで、今まで内装設計者やお客様にとって諦めの存在であった空調機の存在を、満足して設置して頂けるものにしたいとの思いから、スケルトン天井空間を始めとする多様な空間に調和する業務用空調室内機を新たにラインナップした。
経緯とその成果
こだわりの空間に馴染む空調機を実現するためには、躯体の存在感そのものが大きな問題となる。空間を広く見せるスケルトン天井空間では、設置された空調機によって空間内で圧迫感を感じさせてはいけない。そこで、製品高さを210mmという薄さにこだわった。本製品は建築にもよく見られる積層イメージを周囲に施す事で薄さを強調し、設置後の空間調和を高めた。また、空間へ調和するデザインだけでなく、空調機としての本質機能も徹底的に追及した。特にスケルトン天井特有の現象として、天井空間への暖気溜まりができて温度分布にムラが生じてしまう事がある。本製品は、天吊り型だからこそ可能な、水平より上向きに気流を吹出す制御をする事で、天井面の暖気を撹拌し、暖気を足元まで届け温度ムラを解消する。単なる温調だけでなく、快適でスタイリッシュな空調体験を提供できる。
仕様
製品寸法(mm)=W1180×H210×D630(1.5~2馬力モデル)/W1380×H210×D630(2.5~3馬力モデル) 重量=30kg
どこで購入できるか、
どこで見られるか
購入;ダイキンプロショップ又は、CLUB DAIKIN/製品を見れる場所;フーハ東京、フーハ大阪
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
五十嵐 久枝安積 伸佐藤 弘喜長町 志穂
評価コメント
あらわし天井の商業空間で使用されることを前提とした空調機で、吊った時の姿、薄さやディティール、カラーラインナップなどが丁寧に吟味されており高い評価を得た製品。従来は、天井用カセット式空調機を吊り、現場で塗装するなどの状況であったことなどを鑑みると、本製品の登場によって、空間デザインの質の改善に本製品が大きく寄与することが期待できる。
