受賞ギャラリー
2016
グッドデザイン賞
配電盤
三菱低圧モータコントロールセンタD
受賞対象の詳細
三菱低圧モータコントロールセンタDは、工場や上下水道プラント、発電所などで使用されるモーター群の制御・保護・計測・監視等を一括で集中管理する開閉装置であり、東南アジア・中東・南米などをターゲットとしている。読み間違いを防ぐ書体やコントラストの高い印刷色により視認性を向上。運転状況が直観的に分かるブレーカーのハンドルや、横方向からでも運転状態を確認しやすいLED、盤が連結して配置された時に該当の設備が発見しやすい盤番号と盤名称の表示など、ユニバーサルデザインに基づく分かりやすく安心して使えるデザインにより、効率良く快適な作業環境を実現する。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
三菱電機株式会社 受配電システム製作所 中村 真人
ディレクター
三菱電機株式会社 デザイン研究所 岩本 秀人
デザイナー
三菱電機株式会社 デザイン研究所 水主 悠樹、李 洪圭
市場投入日(受注生産)
2016/09/08
価格
オープンプライス
販売地域
国内・海外共通仕様
設置場所
東南アジア・中東・南米・国内
背景
三菱低圧モータコントロールセンタDは、東南アジア・中東・南米などをターゲットとしている。そうした国々には電力インフラの整備が十分でない地域も多く、工期短縮や工事費用の削減が求められている。そこで、ユニットの実装効率が高く輸送性と設置性の優れたコントロールセンタを開発することで各国の産業発展に貢献する。また、そうした国々の作業員は未熟練者も多く、分かりやすく安心して使える機器が必要である。
経緯とその成果
ユニバーサルデザインに基づく、分かりやすく安心して使える機器をデザインする。
デザイナーの想い
コントロールセンタは日常生活において目にすることの無い製品である。このような産業機器は性能主体で開発されがちである。しかし、産業機器にも日々それを操作し、保守・点検することで社会インフラを支えている作業員が存在する。私たちは、性能だけではなく、作業員が効率良く快適に働けることが重要だと考え、デザインの力によって実現できる、産業機器のあるべき姿を追求している。
企画・開発の意義
海外の電力インフラの整備が十分でない地域において、工期短縮や工事費用削減を実現し、未熟練者にとって分かりやすく安心して働ける作業環境を提供することで、世界中の国や地域のインフラ整備、産業の発展に貢献する。
創意工夫
1.表示には読み間違いを防ぐ書体と、コントラストの高い印刷色を採用し、視認性を向上した。2.ブレーカのハンドルは背景色を水平方向に2分割してハンドルが垂直時(ON)と水平時(OFF)の外観の差を明確にし、運転状況を直観的に分かるようにした。3.運転状態を示すLEDは本体から突出させ、横方向からでも運転状態を確認しやすくした。4.ユニット挿抜用の取っ手の周囲に十分なスペースを設け、95パーセンタイルの男性の手にも対応した。5.盤内にあったユニット挿抜用のラッチ機構を盤外に露出させることで、直接操作を可能にし作業工数を削減させた。6.本体色は従来機種のベージュからホワイトに変更し、明るい作業空間を演出する。7.盤の正面上部に赤いラインを設けることで、列盤配置した場合のシステム全体に統一感を与えるとともに、ラインの上に盤番号と盤名称の表示を設けることで、保守作業員が設備を発見しやすくした。
仕様
【寸法】幅 1000mm×高さ2200mm×奥行600mm【重量】約1,000kg
どこで購入できるか、
どこで見られるか
三菱電機株式会社
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
朝倉 重徳内田 毅彦加藤 麻樹青木 俊介CAI Jun
評価コメント
海外途上国のインフラで使用されることを想定した製品である。輸送性や設置性などの機能性にとどまらず、未熟練者が多い環境でも安心して使えるようデザイン上の工夫が随所に見られる。直観的な配色、視認性の高いLEDを採用し、整理されたインタフェースは、見た目の煩雑さを抑え、白い筐体は信頼感を感じさせる。各国での活躍を期待したい。
このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。©JDP All rights reserved.