受賞ギャラリー
2016
グッドデザイン賞
家庭用ロックミシン
かがりⅣ
受賞対象の詳細
低価格帯を実現しながら、ソーイングに必要な機能とクオリティを備えた、家庭用ロックミシン。厚物から薄物に対応し、縫いづらい伸縮性素材などもきれいに仕上がる。糸の調整装置はすべてダイヤル式で、スムーズに調整可能。面倒な糸通しも、溝にそって糸を通す[レイインタイプ]を採用し簡単に操作できる。また糸を通すところを色分けし、順番を番号で表記することで、初心者にもやさしいロックミシンを実現した。
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プロデューサー
ブラザー工業株式会社 パーソナル&ホーム事業
ディレクター
ブラザー工業株式会社 マーケティング企画センター 総合デザイン部
デザイナー
ブラザー工業株式会社 マーケティング企画センター 総合デザイン部 浅野正英、岸本藍

浅野正英、岸本藍
詳細情報
発売
2015/09
価格
オープンプライス
販売地域
国内・海外共通仕様
背景
布端を裁断しながら縁を縫うロックミシンは、洋裁には必需品だが、操作が複雑で敷居が高いイメージがある。初めて使用する人でも操作しやすいロックミシンを提供したいという思いで開発された。また低価格帯を実現することで、アジアや南米などの新興国では職業用として使用されることも想定し、新興国の職業支援も視野に入れ開発された。家庭と職業用途でも使用できる機能性とクオリティを目指し開発した。
経緯とその成果
初心者にも使える、快適な操作性。 エントリーモデルらしい、親しみやすい外観デザイン。
デザイナーの想い
エントリーモデルとして、親しみのある外観デザインを目指した。また先進国では家庭向け、新興国では職業用として使われることを踏まえ、様々な環境にフィットするシンプルな形状にまとめた。糸通しの表記は本体の外観を損なわない配色でかつ、色覚障害がある人も判別しやすい色を選択した。より多くの人に、使いやすくきれいに仕上がるロックミシンを提供することで、手作りの楽しさを感じてもらいたい。
企画・開発の意義
初心者にも使える快適な操作性を実現し、親しみやすい外観デザインにすることで、難しいと思われがちな洋裁のハードルを下げ、より多くの人に洋裁を楽しんでもらうことを目指した。
創意工夫
糸数が多いため複雑になりがちな糸通しの作業は、本体に印刷された手順に従って糸を溝に通すことで迷わず簡単に行えるように工夫した。「送りピッチ」や「かがり幅」等の調整機能は全てダイヤル式に統一することで、布をセットしたままの調整や縫いながらの調整を可能にした。また、長時間の作業でも熱くならずに手元を明るく照らすLEDライトの採用や、袖口等の筒物縫いに対応したフリーアーム、大きな作品作りにも対応したオプションのワイドテーブル等、縫製に便利な機能も充実させた。柔らかなラウンドフォルムでまとめた本体デザインは見た目にも親しみやすく、角を落とすことで布のひっかかりを防止しスムーズな布送りを可能にした。
仕様
W335×D283×H296(mm) 5.6kg
どこで購入できるか、
どこで見られるか
全国の「かがりⅣ」取扱店
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
みやけ かずしげ鈴木 啓太村田 智明安西 葉子渡辺 弘明Manfred Wang
評価コメント
家庭では2台目として検討されるロックミシン。通常のミシンと合わせて持つことで、ひとつ上のランクの物づくりができる。本製品はその入門機として価格を抑え、初心者でも使いやすいような操作性を追求している。基本的にプロユースで複雑な印象のあるロックミシンが、明解な糸通しガイドのユーザーインターフェイス、親しみやすい丸みを帯びたコンパクトなフォルムなどで、家庭用の製品として生まれ変わることに成功している。
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