受賞ギャラリー
2011
グッドデザイン賞
研究施設
アステラス製薬つくば研究センター5号館
受賞対象の詳細
緑豊かなアステラス製薬つくば研究センター内に立地する、最先端の医薬品を生み出すための創薬研究所。庭園に面した柔らかなデザインのオフィスエリアと機能的な実験エリアを、明るい吹き抜け空間で繋ぐ構成としている。施設内の様々な場所で、研究者のコミュニケーションを誘発し、想像力を活性化するようなデザインを目指した。ダブルスキンCWと太陽光発電を環境技術として採用し、外観デザインのメインテーマとした。吹き抜けのホワイエでは、トップライトからの直射光をカットしながら自然光の明るさを十分に感じさせる天井デザインとした。また、免震構造、ISS、メカニカルバルコニーの採用により災害に強い機能的な研究所としている。
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プロデューサー
アステラス製薬株式会社
ディレクター
鹿島建設株式会社 水越裕
デザイナー
鹿島建設株式会社 水越裕 振木真紀 伊藤英信
竣工
1970-01-01
販売地域
国内
設置場所
茨城県つくば市御幸が丘
デザイナーの想い
免震構造、太陽光発電、ダブルスキンCWといった技術を寄せ集めただけで最先端の研究所ができるのではないと思います。それぞれの技術が調和の取れた全体を形作るようにデザインすることで、研究者が安心してそこで働き、深く考え、コミュニケーションが誘発される、そのような場所が生まれるのではないでしょうか。
開発・企画について
サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと
①CO2削減技術として太陽光発電、ダブルスキンCW、高効率熱源等を採用した ②ロングスパン構造とすることでレイアウト変更を容易とし、メカニカルバルコニーとISSの採用により設備の可変性を高めた ③地震に強い免震構造を採用した
使用者、社会等への取り組み
「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
2箇所の出入り口にはスロープを設け、WCやエレベーターを身障者対応とするなど物理的に優しい建物とするとともに、分かりやすいサイン計画とすることで明快なプランニングを更に把握しやすくした。
「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
実験エリアでは機能的なレイアウトを徹底することでストレスを感じることなく実験に集中できるスペースとし、オフィスエリアは庭園と一体化させ、明るく開放的な執務スペースとすることで、集中とリラックスのスムーズな切り替えを可能とした。
「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
免震構造、太陽光発電、ダブルスキンCW、高効率熱源等の先進技術を取り入れることで環境に優しく災害に強い建物とするとともに、コミュニケーションを誘発するプランニングにより、研究者の想像力を高め、画期的な新薬が開発されることで、広く産業、社会に貢献することを目指した。
「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
太陽光発電、ダブルスキンCW、高効率熱源等の様々なCO2削減技術を採用することで地球環境に優しい施設とするとともに、シンプルで明るいデザインイメージが、緑豊かなランドスケープと調和して、地域環境の向上に貢献することを目指した。
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審査委員の評価
担当の審査委員
北山 恒乾 久美子南雲 勝志廣村 正彰
評価コメント
白を基調としながら光が柔らかに廻り、静かで密度ある時間を過ごせる研究所が想像され評価された。最先端の研究をするために、技術はデザインにより調和されて良い環境になる。
