GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
社員寮 [日本基礎技術日吉寮]
事業主体名
日本基礎技術株式会社
分類
共同住宅
受賞企業
日本基礎技術株式会社 (東京都)
三和建設株式会社 東京本店 (東京都)
株式会社16アーキテクツ (東京都)
受賞番号
19G120965
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

14棟38戸からなる分棟形式で建てられた建設基礎施工会社の独身寮。分棟形式とすることで、各住戸の採光・通風性やプライバシーを確保しながらも、棟間の細い路地や、樹木が植えられた中庭を介して、住人同士の存在が見え隠れする都市的な空間をつくりだした。

デザインのポイント
1.入居者の多様性(中高年単身者の存在)とコミュニケーションの距離感
2.分棟形式によって生み出される都市的空間にあるワンルーム
3.直接的な入居者同士の交流は無いものの、部屋にいながら隣人の気配が感じられる距離感
プロデューサー

三和建設株式会社 東京本店 専務取締役 森本行則

ディレクター

株式会社16アーキテクツ 代表取締役 小川達也

デザイナー

株式会社16アーキテクツ 代表取締役 小川達也/チーフアーキテクト 鶴岡大悟郎

小川達也

詳細情報

http://16a.jp/

利用開始
2018年3月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

神奈川県横浜市港北区

受賞対象の詳細

背景

『独身寮といっても、若い人ばかりではなく半数は40代から50代。中庭でバーベーキューをするよりも、環境のいい部屋でゆっくり過ごしたい、そんな人たちなんです。』施主の言葉である。 20代から50代の独身男性、顔見知りではあるが、全ての入居者が密な交流を欲しているわけではない。豊かな交流を生み出すコモンスペースはここでは不要で、多様な人が住む都市のように様々な距離感を持つ独身寮を作りたいと考えた。 郊外のスプロール化によってできた住宅街は起伏のある宅地と入り組んだ路地よって構成される。3階建てのボリュームが周囲からスケールアウトしないよう分棟型の共同住宅とした。 また、横浜市の条例により、2項道路に接する建物の床面積を500㎡以下に抑えるひつようがあったため、敷地を二分割にし、それぞれ7棟1組のふたつの建物とした。

経緯とその成果

分棟形式により各住戸にはプライバシーと豊かな採光通風が確保されるだけでなく、各棟間に細い路地や小さな中庭状の隙間が生まれた。開口をずらし、隙間に樹木を植えることでプライバシーを確保しつつも、通路や階段は周辺からよく見える構成とした。街路を歩く人と通路や階段を歩く人が等価に見える立体的な街路空間をイメージした。敷地内に豊かな都市空間をつくり、大きな窓の小さなワンルームをそっと置くことで気持ちのよい部屋になると考えた。室内の一部を外壁と同じ煉瓦タイルとすることで、外部と内部の境界が曖昧となりその感覚はより凝縮される。幅65cmの隣棟との隙間さえも都市的エレメントの一つとしてデザインし、壁しか見えない窓も豊かな風景となる。木洩れ日に照らされた煉瓦タイル、階段や街路を歩く人、隣棟の窓明かり、通路に向けられた換気扇からのにおいまでも、部屋にいながら隣人の気配が感じられる適度な距離感とした。

仕様

敷地A 敷地面積:447.61㎡ 建築面積:222.45㎡ 延床面積:499.95㎡ 階数:地上3階 高さ:最高高さ/9.550m 軒高/9.530m 敷地B 敷地面積:545.07㎡ 建築面積:216.73㎡ 延床面積:497.30㎡ 階数:地上3階 高さ:最高高さ/9.610m 軒高/9.590m 主体構造: 壁式鉄筋コンクリート造・ルネス工法を用いたスケルトンインフィル構造

どこで購入できるか、
どこで見られるか

日本基礎技術
三和建設 作品紹介ページ
16アーキテクツ 作品紹介ページ

審査委員の評価

独身寮でありながら、食堂・談話室などの共用スペースを排し、プライバシー確保に重きを置きつつも、程よい距離感で気配を感じさせるコンセプトで、分棟形式の住戸配置や中庭のデザインが巧みな作品となっている。独身寮とはいっても、晩婚化により居住者の半数は40代以上とのこと。今後の独身寮の方向性に一石を投じたものとして評価できる。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   千葉 学   栃澤 麻利  

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