GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
防災 [避難所もっとより良く非常袋  #並べる防災]
事業主体名
株式会社神戸新聞社
分類
個人・公共向けの意識改善
受賞企業
株式会社神戸新聞社 (兵庫県)
株式会社電通 (東京都)
受賞番号
18G161296
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

災害直後の避難所は、生活するための備品不足から、ストレスにまみれた悲惨な空間になる。様々な機関が各家庭で用意すべき備品リストを公開しているが、実際に備えている人は少数派である。「用意するのが大変」というイメージを取り払うために、家族で楽しみながらできる、新しい非常用備品の準備体験が必要だと考えた。そこで、備品の数を新聞紙見開き分に絞り、実物大に印刷した「並べる防災」という紙面を発行。塗り絵に近い感覚で、紙面上に実物を並べていくと必要な備品が揃い、非常袋が完成する仕組みを設計した。

プロデューサー

株式会社神戸新聞社 稲川勉、大野翼、奥田将康+株式会社電通 小本亮、清水瑛美、鈴木夢乃+株式会社エンジンフイルム 柴原大樹

ディレクター

株式会社電通 秋元健、吉川隼太、上田浩和、小山佳奈、槙島量、茗荷恭平

デザイナー

株式会社電通 今井祐介+J.C.SPARK 大渕寿徳、荻野沙理、伊野綾夏

今井 祐介

詳細情報

https://www.kobe-np.co.jp/info/bousai_p/bousai_p.shtml

発売
2017年5月17日
価格

4,037円 (神戸新聞 朝夕刊セット月額購読料4,037円(税込))

販売地域

日本国内向け

設置場所

神戸新聞読者に向けた施策

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「ちょっとやってみよう」という気持ちを引き出す、新聞紙面を活用した「並べる」という新しい防災体験。

背景

23年前、神戸新聞社は兵庫県民と同じように被災し、被災者と同じ立場で現場を見て、共に悲しみ、憤りました。以来、国・行政・地域と共に、様々な防災プロジェクトを推進し、被災各地を見続けてきました。建築基準が変わり、建造物は丈夫になりました。行政の広域連携や自治会の活動も進んでいます。ところが被災直後の避難所の様子は、20年経っても変わることなく、混乱と不安とストレスに満ちていることに気づきます。被災後、生き残った後にも大きな苦しみが待っているのです。被災直後から72時間の間、行政は膨大な対応に忙殺され、個々の避難所対応に手がまわりません。住民ひとりひとりが「自分たちのことは、自分たちで助けるしかない」という意識を持たなければ、避難所の混乱やストレスに満ちた環境は変わらないのです。 社会的な信用力を持ちつつも行政からは独立した存在である新聞社が、地域と共にこの課題に取り組むべきだと考えました。

デザイナーの想い

ある調査によると、非常持ち出し品を準備している家庭はわずか3割程度。様々な機関が非常用備品リストを提供していますが、「用意するのが大変」というイメージが先行し活用されていません。デザインの力を活用し、「ちょっとやってみよう」という気持ちを引き出すことを意識しました。神戸新聞社は1995年の阪神淡路大震災以降、数々の防災プロジェクトを推進していらっしゃいます。「災害は必ず起きます。市民の防災意識向上こそが最良の備えだと考えています」とお聞きました。本賞を始め、様々な場面で取り上げて頂けることをきっかけに、市民の防災意識向上に貢献できればと思っています。 今後、学校教育への導入推進など、長い目で日本人の防災意識を向上させるための活動にしていければと思っています。 「過去」を報道する使命を負った新聞社が、「未来」をつくるための活動を進めているという意味で、とても意義がある活動だと考えています。

仕様

新聞広告原稿(4色カラー見開き30段) 。神戸新聞読者、約51万人にリーチ。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

「避難所もっとより良く非常袋」ダウンロードページより、A4用紙大にリサイズした本原稿を入手できます。
「避難所もっとより良く非常袋」ダウンロードページ

審査委員の評価

必要性がわかっていても腰が重いのが非常用備品の準備だが、この表現は並べてみたくなる気持ちにさせることで、日常の中で楽しみながら備えることを助ける。一方、裏面では避難所の状況に対する理解と想像を促している。大きな紙面をもち多くの人の目に触れる新聞というメディアだからこそ効果的な伝達手法によって、社会の防災力を強化するデザインとして評価される。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

ページトップへ