受賞ギャラリー
2018
グッドデザイン金賞
ミズベリング・プロジェクト
ミズベリング・プロジェクト
受賞対象の詳細
ミズベリング・プロジェクトは、かつて行政に任せっきりだった河川敷などの水辺空間のありかたを自分事にする人々を応援するソーシャルデザインプロジェクトです。ウェブでの情報発信、全国の水辺活用先進事例の紹介、ご当地会議の推奨、全国大会イベント、毎年1万人以上が参加する7月7日全国一斉水辺で乾杯イベントの開催の呼びかけなどを通して、プロジェクトは全国各地域に飛び火し、官民の垣根を超えて水辺とまちの未来をともにつくる勇気を多数生んでいます。これによって、全国60か所以上の主体が出現し、各地で水辺を使いこなそうとする機運が高まり、まちの未来を水辺から考えるムーブメントが起きています。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
株式会社博報堂 テーマビジネス開発局 戸江伸也+株式会社スコップ 代表取締役社長 山名清隆、真田武幸+合同会社クオド 中川雅俊
ディレクター
株式会社水辺総研 岩本唯史、滝澤恭平
デザイナー
株式会社スコップ 代表取締役社長 山名清隆+株式会社ASTRAKHAN 代表取締役 有澤卓也、鈴木みゆ紀、足立康介

ミズベリング・プロジェクト プロデューサー 山名清隆
詳細情報
利用開始
2014/02/28
販売地域
国内・海外共通仕様
背景
かつて、水辺は学識者や行政や専門家しかその未来を語ることに参加できないテーマでした。しかし、水辺を実際に使い熟すことになるのはユーザーです。ユーザーのニーズを専門家が把握して、スマートにインフラ整備したり、スマートに維持管理をしていくためにも、ユーザーに近い人々が水辺に関心をもつことが何よりも大切だと考え、このプロジェクトはスタートしました。このプロジェクトの一番のサポーターは国土交通省水管理・国土保全局河川環境課です。 また、まちや水辺を自分事にとらえて考える人々とどのように成果をあげていくかも課題でした。そのために、社会実験的プロジェクトを応援し、事前調整でなにごとも進まなくなるのではなく、とりあえず“まずやってみる姿勢”を賞賛し評価を重ねていく手法を推奨しました。 堅苦しい行政用語にあふれた資料を展開するのではなく、軽やかに楽しく伝えるためにミズベリング・プロジェクトは生まれました。
経緯とその成果
ミズベリングは、人々が水辺の未来をポジティブに考える機運を高め、新しい官民の関係を切り開きました。
デザイナーの想い
このプロジェクトは、河川空間活用に新たなオープンイノベーションを起こす挑戦です。だからあえて「国土交通省らしくない」ことを意識しています。「重そう堅そう苦しそう」の反対の「軽そう柔らかそう楽しそう」をコミュニケーションのコンセプトにしています。マークからコピーやツール、会議の運営からフォーラムに至るまで「ゆるさ」を意図的にデザインしています。 高い感じより低い感じ。賢そうな感じより気楽な感じ。その方が人の関心や興味が集まり、前向きさややりがいがつながってムーブメントが動き出しやすくなります。 河川空間の可能性について、安心して創造的に話し合う。組織や地域や常識からちょっとハミ出して、変化を起こしそうな人を応援し合う。そういう新しい風が日本の水辺に吹いています。
仕様
キャンペーン
どこで購入できるか、
どこで見られるか
-
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
岩佐 十良太刀川 英輔並河 進服部 滋樹
評価コメント
法制度の整備がすぐに実空間の変化に繋がるわけではない。だからこそ、それぞれの地域のステイクホルダーが連携し・アイディアを出し・実践することが大事になる。本プロジェクトは、水辺に親しみ使いこなしたいユーザたちの心に火を付け、日本各地の水辺に変化をもたらすきっかけをつくった。水辺と人・まちとの関係を継続的なものにするために不可欠な官民の人材育成につながっていることも評価したい。
