GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
小屋 [小屋のワ]
事業主体名
隈研吾建築都市設計事務所+植田板金店小屋やさん
分類
商品化・工業化住宅
受賞企業
株式会社植田板金店 (岡山県)
受賞番号
18G100823
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

小屋同士をつなげることで使われ方が大きく広がる拡張性を持った小屋です。小屋の前面に設けた大開口は、ポリカーボネート製とすることで内部空間に自然光を取り入れるとともに、いくつかの小屋が集まったときにパブリックな軒下空間を生み出すことができます。様々なニーズに応じて拡張していく新しい小屋を提案しました。外壁には、板金職人がガルバリウム鋼板を叩くことで生まれる独特なパターンを施しています。構造的な幾何学模様に基づいてデザインすることで、職人の伝統技術と最新技術を融合させることを試みました。内部空間には岡山産のひのきをふんだんに用いることで明るく落ち着きのある空間になっています。

プロデューサー

株式会社植田板金店 代表取締役 植田博幸

ディレクター

株式会社植田板金店小屋事業部 中山陽平

デザイナー

隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾

詳細情報

https://koyayasan.com/

発売予定
2018年8月1日
価格

3,700,000円 (小屋本体:2700000 庇・ウッドデッキ:1000000)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

集まり開き連なることで,大きなにぎわいを生む,小さな小屋。

背景

高齢化や人口減少といった問題が顕在化する現代社会において、デザインによる地域コミュニティの再編はますます重要度を増しています。また、情報技術の発展とともに、一つの場所に固執しない「多拠点居住」といった価値観も社会に浸透しつつあります。こうした背景のもと、多様化するライフスタイルに対応するツールとして小屋をデザインしました。開閉式の屋根を備えた「小屋のワ」は、室内空間を最小限に抑えつつも、屋根をひろげることで半屋外空間を生みだし、生活領域を外部へと拡張することが可能です。また、複数の小屋を連ねることで生まれる軒下空間は、賑わいを生み出す公共空間として機能します。年々増加する廃校や遊休施設を利用し、分散型居住施設やサテライトオフィスとして、地域コミュニティを育む場を創出するほか、災害発生時には、仮設住宅が供給されるまでに被災者の生活をサポートする応急施設として展開すること が可能です。

デザイナーの想い

①板金職人の伝統技術を使って、板金屋ならではのデザインを考えました。 小屋を覆うガルバリウム鋼板には、たがねを用いてプリーツ柄のようなパターンを施します。パターンはそれぞれの部分にかかる応力に応じて生み出され、強い力の加わる部分では高密度にすることでガルバリウム鋼板の強度も強くなります。構造的な合理性とデザインを融合させることを試みています。  ②小屋の内部には、岡山産のひのきをふんだんに使用することで、木の暖かさと、地元材料を発信していくという想いを込めています。  ③大きな開口部は、小屋の限られた内部空間を外に拡張するだけでなく他の小屋とのつながりを生むことでより使われ方の可能性を広げます。いくつかの小屋が集まることで張り出した開閉部は山脈のようにつながり一体感を生み出します。開閉部を半透明のポリカーボネートとすることで、小屋の内部や接続部分は自然光が差し込む明るい空間になっています。

仕様

面積:9.9㎡、構造:木造枠組壁構法、材料:〔躯体〕2x4材、2x6材、構造用合板、〔外壁〕ガルバリウム鋼板素地たたき仕上げ、〔内壁〕針葉樹合板、〔床〕針葉樹合板、〔屋根〕下地:構造用合板、表面材:ガルバリウム鋼板、〔引き戸〕アルミサッシ、〔断熱材〕グラスウール

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社植田板金店 小屋の森
小屋やさん 本格的スモールハウス「小屋やさん」を・・・。

審査委員の評価

近年、二拠点居住などのニーズ拡大により小屋(小空間)の提案が増えている。「小屋のワ」も同様の位置付けのものではあるが、小屋の開口部に設けられたポリカーボネート製の建具が切妻型の屋根と連続した大庇となり、複数の小屋を連続的に繋げられるようにした点が新しく、秀逸なデザインとなっている。半透明な半屋外空間によって繋がれた小さな小屋群がつくりだす風景は非常に美しいものになるであろう。一方、小屋の内部はかなり簡素なものとなっている。使い方を想定し、必要なしつらえを施すことで、さらに魅力的な空間になっていくのではないか。今後の展開に期待したい。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   手塚 由比   栃澤 麻利  

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