GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
軽度知的障碍者グループホーム [峠のグループホーム]
事業主体名
NPO法人はな
分類
その他住宅・住空間
受賞企業
NPO法人はな (東京都)
SOGO建築設計 (東京都)
受賞番号
17G100987
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

多摩丘陵の一角、峠に沿った北側斜面地に建つ軽度知的障がい者のグループホーム。4人の入居者が世話人等の援助を受けながら生活する。事業者は10年あまりに渡って近隣の空き家などを活用してグループホームの運営を続けており、その入居者は14名を数え、皆が一堂に会することができる場所を求めて計画された。建物は福祉施設としてのバリアフリー基準を満たすため、斜面に埋め込まれるようにして前面道路とフラットに接続している。擁壁をそのまま立ち上げたコンクリートの外壁に、木の梁を掛けて床を構成した建築である。目線の高さより僅かに高い位置に設けた大きな窓が、プライバシーを確保しつつ街と居住者を常につないでいる。

プロデューサー

SOGO建築設計 十河彰、十河麻美

ディレクター

SOGO建築設計 十河彰、十河麻美

デザイナー

SOGO建築設計 十河彰、十河麻美

詳細情報

http://www.sogo-aud.com

利用開始
2017年2月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都八王子市

受賞対象の詳細

背景

平成25年4月に改正された障害者総合支援法は,知的障害者が社会的な隔離施設ではなく,地域社会の中で日常生活を送れるよう環境整備を目指したものであり,グループホームはノーマライゼーション実現への第一歩として位置づけられている。旧来の集団管理的な意識は,施設建築のデザインにも無意識下で大きな影響を与えてきたものと考え,ここでは個性豊かな入居者一人一人を支援し,尊重し合える環境としてデザインすることが求められた。またこのグループホームは共用部を地域の自治会の会合を行う場として開放するなど,地域のリビングとして,近隣住民と知的障害者のつながりを生むことが当初からの計画であった。そうしたこの建物を取り巻く様々な思いを建築としてかたちにすることができれば,デザインが福祉において重要な役割を果たすことができるはずであるというのが関係者全員の意識であった。

経緯とその成果

障がい者の暮らしが地域社会と共にあるために,建築に何が可能かを模索した住宅です。

デザイナーの想い

土木,建築,内装を一体的にデザインすることで,敷地条件や耐火仕様,バリアフリー性能等々をクリアしつつ,新しい環境をつくることを目指しました。土圧を受けるRC擁壁をそのまま外壁として立ち上げ,梁を掛け木造の床を構成しています。RC造の床を最小とすることで,施工時の型枠支保工を減らし,ヒートブリッジの小さな躯体となります。ヒートブリッジを抑えた構造体と6面断熱された外皮が,快適な熱環境をつくります。外壁耐火構造による準耐火建築物であるため2階床は木構造現しです。2階個室の床にはベンチのような段差を設けて床仕上げを変え,入居者が愛着を持ちやすいように場所に変化を持たせています。夜間は床の段差から漏れる光により,1階の世話人が各入居者の生活リズムを知ることができます。これらのアイディアは,多くの類似施設の調査や運営者からのヒアリングを通じて,この建築のあるべき姿として練り上げられたものです。

仕様

建築面積:74.75m2,延床面積,146.79m2, 構造:RC造+木造+S造

審査委員の評価

知的障害者のための施設という大変難しいプログラムでありながら、それが隔離施設の様にならず、ごく自然に街の中に建ち現れているところが何よりも素晴らしい。それでいながら、障害者の心理や行動に寄り添い、プライバシーを守りながらも安全性や管理のしやすさにまで配慮を行き届かせ、困難な条件が極めて高次元で解決されている。これからの福祉施設はこうあって欲しいものである。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

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