GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
生徒と共に考える愛される校舎の実現 [昭和薬科大学附属高等学校・中学校新校舎建設に伴う生徒のデザイン参加]
事業主体名
昭和薬科大学
分類
教育・推進・支援手法
受賞企業
学校法人昭和薬科大学 (東京都)
株式会社山下ピー・エム・コンサルタンツ (東京都)
清水建設株式会社 (東京都)
受賞番号
16G151145
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

沖縄県屈指の進学校である昭和薬科大学附属中学校・高等学校の既存校舎老朽化に伴う校舎建替である。旧校舎使用中に目の前で新校舎が建設されるという、身近に行われるものづくりの絶好の機会を活かし、様々な部分でコンセプト立案から壁紙や色などの細部に至るまで、設計者と生徒が同じ立場で共に考えることが出来た。生徒たちの生の声を聴き、共に考えることで、生徒にとって親しみやすく、居心地の良い新校舎の実現を図っている。新校舎が、本校の校風に沿うものとなるだけでなく、「生徒の愛校心を育む校舎」を目指した。

プロデューサー

学校法人昭和薬科大学+株式会社山下ピー・エム・コンサルタンツ

ディレクター

清水建設株式会社 設計本部 鈴木健夫

デザイナー

清水建設株式会社 設計本部 鈴木健夫、宮崎俊亮、吉川桃子

利用開始
2016年3月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

沖縄県浦添市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「生徒の愛校心を育む校舎」生徒の生活に寄り添い、親しみやすい場所を創出するため、在校生徒と設計する。

背景

新校舎には、進学校にふさわしい学習・生活の場としての機能やデザインが求められたのだが、同時に「生徒の愛校心を育む校舎」の実現を目指した。旧校舎に隣接して建設される新校舎の建設に際し、実際の設計に使用者として生徒が参加をすることで、共に生徒の生活に寄り添い、長く愛される校舎・学校の実現を目指した。

デザイナーの想い

今回ほど「共に」考えて設計した校舎はない。学校や生徒との打合時間そのものが、建物同様大切ではないかと感じれるほどである。 生徒との打合を重ねるなかで「子供っぽい・大人っぽい」「楽しい・つまらない」という概念は、必ずしも私たち設計者が考えるものとは一致していないことに気付いた。本当に子どもたちにとって居心地良い、愛すべき空間は、生徒と「同じ」立場になって初めて実現できるものではないかと考える。

企画・開発の意義

愛されつづける学校・校舎の実現のために、生徒と共に新校舎の設計を行うことを試みている。これは、「設計者と生徒」という並立した立場ではなく、「生徒も設計者」という同じチームとして新校舎の設計を行っていくというものである。チームの一員としてプロジェクトが実現してゆくことを間近で見ることが、生徒にとってより親しみのもてる学校の実現につながると考えた。

創意工夫

a)3階建ての校舎は、校舎の中でも沖縄の自然を感じられるよう、一階から「海」「森」「光」のテーマで設計を行い、各階の廊下、トイレ、サインなどで実現されている。b)生徒と共に建設現場に足を運び、空間のイメージをつかんだ。 1/1での図面を通して、実際の大きさについても理解を深めた。模型、図面、絵、サンプル等、さまざまな手段で細部まで検討を重ねて設計を行っている。トイレでは、手洗い場でのコミュニケーションも重要だが、個室で一人になる時間もリラックスできるデザインとした。各個室は、全て異なるデザインのクロスを用い、トイレの個室も「楽しい」空間づくりを目指した。c)広場のインターロッキングの裏には在校生の想いを一人ひとつずつ記入した。広場のネーミング、音楽家との曲作り、校内サイン等様々な取り組みを行った。d)建設時だけではなく、今後も校舎に在校生の「足跡」を残す活動を展開していくことになっている。

仕様

地上3階建 建築面積5,486.95㎡ 延床面積12,874.67㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

沖縄県浦添市

審査委員の評価

新校舎を生徒との共創する取り組みと聞くと、校舎の一部に生徒の描いた壁画があるといった部分的な事業になりがちだが、コンセプト立案といった設計の上流から生徒がかかわっていること、設計者がファシリテーターとしての役割を十分果たし、生徒の思いを受けたかたちで、全体的にクオリティの高い仕上がりに高めている点を評価した。設計者にも生徒にも気づきをもたらす「設計の場」の設計という意味でも面白い試みである。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   岩佐 十良   藤崎 圭一郎   並河 進   山崎 亮  

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