GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
保育園 [しらとり保育園]
事業主体名
社会福祉法人弥十郎愛育会
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
株式会社日比野設計+幼児の城 (神奈川県)
受賞番号
16G110952
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

少子化の進んでいる現代では、家庭において兄弟姉妹の数も減少し、異年齢児同士のつながりが希薄になっている。本計画地の越谷でもその傾向は著しく、家庭や地域での異年齢児同士のふれ合いが少ない地域となっている。そのような地域において「つらなり」をキーコンセプトとし、子ども同士がいつも周囲を感じられるような平面計画、地域住民や卒園生とも触れ合えるエントランス際の交流スペース、他年齢児からも見える年齢別の園庭などの環境を整備し、子どもの興味・体験・記憶が年代を超えてつらなり、こども同士が共に成長し合い、共感性や自尊心を育むことが出来るような園舎を計画した。

プロデューサー

株式会社日比野設計+幼児の城 日比野拓

ディレクター

株式会社日比野設計+幼児の城 日比野拓

デザイナー

株式会社日比野設計+幼児の城 佐々木真理、近藤亘

写真(左) 日比野 拓 (右) 佐々木 真理

利用開始
2016年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

埼玉県越谷市弥十郎275-1

仕様

敷地面積:3111.99㎡ 建築面積:1141.58㎡ 延床面積:1115.71㎡ 構造:木造平屋建て

受賞対象の詳細

背景

少子化の進んでいる現代では、家庭において兄弟姉妹の数も減少し、異年齢児同士のつながりが希薄になっている。本計画地の越谷でもその傾向は著しく、2010年の国勢調査で47都道府県中43位というほど、全国でも兄弟姉妹数が少ない。家庭ではもちろん、地域においても年少児、年長児、同い年の子等子ども同士の関わり合いが希薄な地域である。それにより他者とのコミュニケーションがうまくできない子どもが多い現状がある。

デザインコンセプト

子ども同士に限らず、卒園生や地域住民も含めたつらなりを建物内外で実現し、共に成長し合う事を目指した。

企画・開発の意義

異年齢同士のふれ合いが少ないことで、他者とのコミュニケーションがうまくできないままに社会に出る子どもが多くなることが考えられる。子どもたちの最初の「社会」とも言える保育園の環境において、年長児が年少児を見て感じ、年少児が年長児を見て学ぶ、さらには地域との接点の場も設ける等多くのふれ合いをつらねることで共に生きる楽しさや子どもの共感性、自尊心を育む提案をし、他者との関係性を構築出来る環境を目指した。

創意工夫

地域の原風景にある川岸の小屋をつらねるように棟を配置した。屋根は北側園庭、南側の太陽光発電、東側のアプローチ、西日対策とそれぞれに応じた勾配を有してつらなっており、それが建物内部においても天井の高低差を生み、子どもの生活空間に抑揚を与えている。つらなる棟の中央にダイニングを配し、そこから乳児ゾーンと幼児ゾーンが拡がる平面計画となっている。ダイニング前の中庭を介して乳児ゾーン、幼児トイレ、図書コーナーがゆるやかにつらなり、また各年齢に応じた園庭を異年齢児間ともつらねることで、子ども同士がお互いを感じられる環境が生み出されている。さらにこの平面計画は子どものみならず、保育士同士の見合える関係も生み出しており、保育士の意思疎通にも一助となっている。エントランス付近には小さな川辺の食堂をイメージした空間を設え、保護者と保育園、地域と子どもたちが触れ合える場所を提供している。

デザイナーの想い

本計画は既存園の老朽化による建替え事業である。またこの地域は兄弟姉妹数が少ない地域でもあるので、既存園の在り方に加えて異年齢児の関係性の構築を目的とし計画を行った。結果、内外共に様々なふれ合いをつらねることを意識し、他者との関係性を構築しやすい環境を提供した。これにより昨今における他者とのコミュニケーションがうまくできない子どもが増えている状況への一つの解を提供できたのではないかと考えている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

埼玉県越谷市

審査委員の評価

その場の機能に応じて架けられた木造の屋根が、豊かで個性的な場所を生み出している。特に玄関わきのカフェのような空間は、保育園を地域に緩やかに開いていく仕掛けとなっている。

担当審査委員| 山梨 知彦   千葉 学   中村 拓志   星野 裕司   Lee Siang Tai  

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