GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
集合住宅 [雑木林の連層長屋 宮脇町ぐりんど]
事業主体名
個人
分類
住宅・住空間
受賞企業
長田慶太建築要素 (香川県)
受賞番号
16G100843
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

空・土・水・木・草・生…そして山と町。それらに寄り添い、大地の「すみっこ」に住まう。 木々に水をやり、[ぐりんど]という森を育てながら、その自然の力を少し借りる… 木々と地の隙間、鳥と共に食事を取り、夕日と共に一日を終えていく。それぞれの生活のそばに何気なくおかれた、幾重にも重なった小さな特別なものたちに出会う、…大切な場所。

デザイナー

長田慶太

詳細情報

http://www.green-do.info/

利用開始
2015年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

香川県高松市宮脇町2丁目10-80

仕様

鉄筋コンクリート造 敷地面積 671 m2 建築面積 347.84 m2 延床面積 344.58 m2 1階 344.58m2 建蔽率 51.84 %(許容:60 %) 容積率 51.35 %(許容:100%) 階数  地上1階  地域地区 第一種中高層住居専用地域 法22条地域 駐車台数 5台

受賞対象の詳細

背景

不安定な造成を繰り返し、危うく成り立ち続ける住宅地。本来は山の一端であったが、そこにあった警察の宿舎が解体された後、10年以上放置された傾斜敷地。ここに計画された長屋形式の集合住宅。建築と大地を大胆に関係させる事で、ここにある場所の歴史を重ねあわせ、街と人、そして、山を呼び込んでくる。

デザインコンセプト

自然の力を譲り受けながら、街と対峙し茎を絡ませ関係ながら互いの更新と共に未来までも積層していく。

企画・開発の意義

森の中で出会う雑木林の足元に広がる心地いい空間性…そこにある木々や水、生物などの重層的関係は、様々な深度で交錯し、共存という言葉を超えて結びつき、それぞれが枝葉の上、落葉の下、様々なスケールで移動しながら、居場所を探っている。表層に纏うだけでは実現されないこの深度ある関係性とも繋がってはじめて、場所性は重なりあい、敷地や空間は境界から領域へと伸びやかさを獲得していく。

創意工夫

本来、地と分断され肥料や水を与え続けることで維持管理を行う屋上緑化。ここでは山土のみで構成。土を介した大地との連続が、生態系を繋ぎ、スラブ上部においても…岩盤に堆積した土壌に植生しているよう…生物が大地の深層から訪れるよう…落葉等の分解も自身の領域内で行いつつ、地中に水路(みずみち)を作りながら行き交う。大地という更なる自然の領域にも埋もれ、流れ下りてくる自然の一端を体全体で受け止め…留まった処々は更新と堆積、成長と分散を繰り返していく。この大規模にもみえる緑地は、山や地の「端」としてここにあるのだ。 また、大胆な土との接点となる壁は、排水層→マット状保護層→防水防湿層→コンクリート(厚300) →調湿・地熱空気層→仕上とし、湿度の浸透を居室に伝えてしまうことが無いように配慮しつつ、熱容量の大きなコンクリートに地熱を蓄え、空気層で居室を包み込めるように計画している。

デザイナーの想い

自然と人、建築と街も、都合として切取り、選び、幇助をうけるという事だけではなく、大胆かつしなやかに交わりながら…触れ、受入れ、与えられ、還元する、という一連の手続きを…一つでも欠くことで、尊厳と距離感は失われていく。建築行為も自然循環の中で成り立つと考えると、その端部に埋没できる方法論も必要となる。その時、生物や植物の緩やかな領域性の中で設けるべき空間は、それらの中間域である「大地の端」となる。

審査委員の評価

通常であれば、山を切り、その前に同じ5階建集合住宅を作る。それにより、斜面に影を作り、山を殺してしまうだろう。しかし、この建築を斜面に沿って各階ずらし、そのままその斜面に埋め込むことにより山と一体になった。各層の間に土の入り込む場所を設け、そこを通して動植物の循環系切らずに人間と共生する山を作り出し、本来の循環系を取り戻しているチャレンジが素晴らしい。また、斜面に沿った住戸群は実はお互いの室内からは前後の存在も気にならないまるで戸建てのような環境を得られている点も良い。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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