GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [清須の住宅]
事業主体名
日比野圭祐 日比野亜希子
分類
住宅・住空間
受賞企業
日比野圭祐 (愛知県)
clublab. (愛知県)
受賞番号
16G100811
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

名古屋市に隣接する清須市の幹線道路沿いに建つ住宅。周りは2階建の住宅群が敷地の許容値いっぱいに建ち並び、それら住宅の前面道路側は複数台の駐車場で占められ、敷地奥に建物が詰め込まれたような状況が多く見られた。一方、施主は趣味が多彩で多くの魅力的な所有物を持っており、それらコレクションと共に過ごすことができる、性格の異なるいろいろな場や変化に対応する空間を提案しようとした。敷地の周囲は特に住宅が建て込んでいたので、そこに息抜きとなるようなボリュームとなるよう平屋建の提案をし、内部には単純な形態的工夫で、より多くの多様性が生まれるような仕掛けとして斜めに切り取られた壁を連続して建てた。

プロデューサー

clublab. 丹羽哲矢

ディレクター

clublab. 丹羽哲矢

デザイナー

clublab. 丹羽哲矢、丹羽倫子、爲政咲乃、市川紗季子

丹羽哲矢(ディレクター兼チーフデザイナー)

詳細情報

http://clublab.net/clublab._WEB_SITE/WoSTop.html

利用開始
2015年12月
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛知県清須市花水木一丁目

仕様

木造 平屋建 敷地面積171.71㎡ 建築面積90.91㎡ 延床面積87.46㎡ 最高高さ4.9m 軒高4.8m

受賞対象の詳細

背景

個室群による住まい、大きなワンルームで構成される住まいなど、これまでの住宅計画で試みられた平面的解決ではなく、同一階における漸次的な空間分節の手法を開発しようとした。可動間仕切や建具により床から天井までを区切るのではなく、人の居場所や立位・座位などの姿勢により空間のつながりが変化するような、子どもと大人の目線で空間のつながりが変化するような空間の新しい分節手法として斜めに切り込まれた壁を連立した。

デザインコンセプト

1.平屋で建てる。 2.ひとつながりの空間をゆるやかに分節する。 3.人やモノたちの居場所をつくる。

企画・開発の意義

1.平屋のひとつながりの大きな空間を置き、南に連想高窓とテラスを配して光や風を取り入れ、北に並ぶ小さな窓からは外の通りを垣間見せ、空間に光や風や景色の分布を生む。2.同型の斜めに切り取られた壁が不等間隔で並ぶことで、流れとリズムを作り、異なる性格の場がゆるくつながりながらできる。3.斜めの壁による分節は視点の動きで繊細に変化し、居場所をちょうどよく選び取れ、家族のつながり方も多様となる。

創意工夫

斜めに切り取られた壁の角度を決定するにあたり、空間の感じ方の変化が多様となるよう検討した。また、この形状が斜め柱の構造フレームとしても効果的であり、構成部材の低減となりコストダウンにもつながった。斜めのラインの南側では天井が折り上げられており、その延長線上の南側の高窓からの光を柔らかくバウンドさせることで内部の光の分布をつくっている。なお、水害が想定される地域での床高さとして1階床高を道路面から1.0m上げたが、建物全体が街並みに対して息抜きとなるような平屋建てらしい高さとなるよう考えた。実質的な階高を抑えながら内部空間を確保する上でも、斜め柱によって水平梁のせいが抑えれられたことが役立った。また屋根はFRP防水とすることでパラペット形状の最小化ができたことも高さを抑えることに寄与しているし、外装と同色の屋根色とすることで建物全体を一つの箱として見せるのに効果的である。

デザイナーの想い

90㎡にも満たない小さな住宅ではあるが、のびのびとした空間に斜めに切り取られた壁という要素を入れる事で空間に多層構造が生まれ、奥行きや多様な場を持つことができた。ある場所は明るく開放的で見通しがあり家族が集う場となり、また、ある場所は適度な大きさで落ち着いていて隠れ場となるなど、それぞれの過ごし方や時間的な変化、家族のつながり方に対して、細やかに空間や居場所を対応させることが可能となっている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛知県清須市花水木1丁目
clublab. WEBSITE 清須の住宅

審査委員の評価

幹線通り沿いに同じような2階建て住宅が並ぶ環境にあって、ゆったりとした平屋建てで暮らしの場を提案した点、その単純な空間に採光で方向性を持たせ、特徴的な三角の壁である程度繋がりつつも分節化された暮らしのスペースを巧妙に用意した点が評価された。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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