GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住まいづくり支援プログラム [バリアフリー アンド クオリティ オブ ライフ ガイドブック(高齢者・障がい者のための住まいづくりガイドブック)]
事業主体名
明治大学大学院 園田研究室+野村不動産株式会社
分類
教育・推進・支援手法
受賞企業
明治大学大学院 園田研究室 (神奈川県)
野村不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
15G141236
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

2000年から野村不動産は新築マンション専有部をカスタマイズして提供する「オーダーメイドマンション」に取組んでいる。住まい手が高齢者、障がい者の場合、個別設計の必要性は高く、住まい手と作り手との深い相互理解が必須である。そこで、高齢者等の住まい手が、作り手と協働してカスタマイズ設計を行うためのガイドブックを開発した。過去の事例解析を元に高齢者、障がい者等に資する住戸の空間構成のセオリーと設計の要点を提案し、住まい手と作り手が相互的に設計を進めるためのコミュニケーションツールを作成した。本ガイドブックは、“バリアフリー”と“生活の質の向上”を同時に実現する住戸設計の指針として一般に公開している。

プロデューサー

明治大学理工学部建築学科 教授 園田 眞理子/野村不動産株式会社 オーダーメイドマンション事業部 部長 天川 恭一

ディレクター

明治大学理工学部建築学科 教授 園田 眞理子/野村不動産株式会社 オーダーメイドマンション事業部 課長代理 大川原 永味/主査 滝瀬 千紗子

デザイナー

明治大学大学院理工学研究科建築学専攻 尾澤 大地/石井 辰也

利用開始
2014年9月

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

高齢者、障がい者対応のカスタマイズ設計のための解りやすく、視覚的で、インタラクティブなデザインツール

背景

約200棟・3000戸のオーダーメイドマンションの実績の中で、近年増加傾向にあるのが、高齢者・障がい者等の住まい手である。身体状況、サポート方法のみならず、家族構成や生活スタイルも多様で個別性の高い要望が多く、丁寧にカスタマイズする必要がある。住まい手と作り手が、高齢者・障がい者対応に必要な情報・知識を共有化し円滑なコミュニケーションを図りながら、“住まい”を実現する方法の開発は喫緊の課題である。

デザイナーの想い

住空間の設計は、情報量が多く専門性が高いため、住まい手と作り手の間には大きな情報の非対称性が存在する。また、作り手側の、高齢者や障がい者の個別性や要求条件に対する知識や理解が大きく不足していることも否めない。本ガイドブックにより、こうした種々の壁を乗り越えて、住まい手が自分自身の住まいづくりに積極的に関わり、かつ作り手は自らの専門性と創造性を十二分に発揮できる新局面を切り拓くことができる。

企画・開発の意義

住まい手と作り手が、心身状況に関する個別の要求事項やバリアフリーに関する知識・情報を理解し共有化し、協働・相互的にコミュニケーションを図ることにより、基準・規則的なバリアフリー設計の限界を超えて、良質な住空間を実現する。カスタマイズ設計のための6つの基本セオリーと22のオプションを組み合わせる設計方法は、柔軟で多様で高質な住空間を実現する。住まい手には“選択の自由”が保障され、満足度も高い。

創意工夫

「デザイン・セオリーの構築」 ・過去の事例分析より、高齢者、障がい者のための空間デザインの基本セオリーとオプション項目を構築(空間構成の6タイプと22種の設計ポイント) 「ベース×オプション⇒多様かつ個別性の高いデザインを実現」・空間構成の6タイプを基本に空間構成を決定(ベース)・22種の設計ポイントの選択により個別性に応じたディテールを決定(オプション)「デザインのためのコミュニケーションツールの開発」・インタラクティブに設計を進めるために(相互性)、住まい手の要望把握、情報の共有化のためのチェックリストとヒアリングカルテを開発・住まい手は自ら設計に関わり(自主性)、決定し(選択性)、結果に満足する(納得感、満足感)かつ相互理解が高まることにより創造的なデザインを行うことができる/本ガイドブックにより、高齢者や障がい者へ“バリアフリー”と“生活の質”の両方を同時に提供することができる。

仕様

高齢者、障がい者、及びその家族のための住戸設計ガイドライン

審査委員の評価

日本が超高齢社会に入って久しいにも関わらず、住宅におけるバリアフリーやユニバーサルデザインは今だ満足のいく水準に達していない。このガイドブックは、今後の日本社会における住宅のあり方を設計者たちに知らせる有効な手段となり得るだろう。さらに、新築だけでなくリノベーションのためのガイドブックが誕生すれば、今後の住宅事情に則した指針となり得るだろう。

担当審査委員| 横川 正紀   色部 義昭   上田 壮一   南雲 勝志   山崎 亮  

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