GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
センサ [ウェアラブル触動作センサシステム]
事業主体名
株式会社資生堂
分類
デザインによる研究・開発
受賞企業
株式会社資生堂 (東京都)
カトーテック株式会社 (京都府)
株式会社テック技販 (京都府)
受賞番号
11G15033
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

触覚によるコミュニケーションは握手のように他人との接触があって初めて共有化できるものであり、個人の触り方や指先の力加減などを言葉で他人に伝達するのは難しく、多くの場合、個人の中に閉じた暗黙知になっています。今回のセンサは、指の爪上に装着するだけで、通常の自然な触動作における個人の指先の力加減や触り方を可視化することが可能で、個人の触動作の特徴を他人と共有化することができます。製品の嗜好・感性評価における触動作の重要性は言うまでもありませんが、すべてのプロダクトのユーザビリティを科学的に検証できることから、あらゆる業界で感性デザインを意識したものづくりを推進する強力な評価ツールとなります。

デザインのポイント
1.We developed a novel communication tool which can quantitatively measure and visualize non-verbal haptic procedures such as subtle human movement and contact force applied to grasping object in human manipulation. This technology helps to evaluate not only easy-to-use products but also to promote skill acquisition in sports, fast recovery in medical rehabilitation, and skills training in children.
ディレクター

株式会社資生堂 カトーテック株式会社 株式会社テック技販

デザイナー

川副智行,仲谷正史(株式会社資生堂) 和田潤,木下智史(カトーテック株式会社) 纐纈和美,塩島康造(株式会社テック技販)

発売予定
2011年10月31日
価格

1,000,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

五感の中でも、触覚や身体感覚は言葉では伝えにくい感覚です。私たちは、力加減や細やかな指の動きなど、触れている動作にともなう暗黙的な経験知を可視化し、他者と共有するツールを開発しました。使いやすい製品デザインを促進するだけでなく、子供の箸使い教育や、スポーツトレーニングなどの技能伝承、医療現場におけるリハビリ効果の定量化など幅広い活用が見込まれます。触を意識する日本文化の醸成に貢献する技術です。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

言葉を介さない触動作の共有化により、例えば、箸の持ち方、鉛筆の握り方など個人のクセが介在してしまう動作に対して、習得・矯正の方向性を提示することが可能です。また、医療現場では、患者の言葉による申告と医者の行動観察により程度を診断せざる得ないリハビリの効果やパーキンソン病などの神経症の診断などにも有効です。触覚でのコミュニケーションにより、年齢・状態を問わす、言葉・表現を補完できると思っています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

例えば、化粧テクニック、スポーツの動作など、指先の微妙な力の加減や細やかな指の動きにより、上手・下手などのスキルに差が生じる事象に対しても有効であると思っています。誰もが上手になりたいと思い、誰もが上手になってほしいと思っていながら、それを伝達する手段が身振りと言葉でしか伝達する手段がなかったことに対して、本センサはスキルの習得・伝達に有効であると思っています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

多くの工業製品において、ユーザーがその製品の良し悪しの評価する判断基準のひとつに、触動作を伴った感性評価があげられます。特に製品のユーザビリティは、非常に重要な項目であるにも関わらず、これまで定量化できていませんでした。本技術の触動作の定量化機能により、業種を問わず使いやすい製品や感性デザインを意識したものづくりを強力に推進でき、産業界へのソリューションを提供できると考えています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

五感の中でも、触覚や身体感覚は言葉では伝えにくい感覚です。本技術により外科手術のスキル・ノウハウの可視化・定量化することにより、医療技術の向上に貢献できると考えております。また、ゲームやコンピューターの入力デバイスものなりうることから、ゲーム産業への応用や身体の不自由な方の意思伝達ツールへの展開も期待されます。さらに、感性や作法を重要視する日本文化の優位性を示すための技術として活用できます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

本技術を通して触覚によるコミュニケーションの有効性を発信したいと思っています。五感の中でも触覚や身体感覚は言葉では伝えにくい感覚です。社会において、そのことによる不便さは顕在化していないように感じますが、使いやすい製品デザインの開発、子供の箸使い教育、スポーツ技能・手術技術の伝承、医療現場でのリハビリなど挙げればキリがないほど潜在的ニーズは高く、触動作の伝達は重要であると考えております。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

カトーテック株式会社

審査委員の評価

触覚は大変繊細な感性デザインの領域であり、個人の経験値が他人と共有しにくい分野であるが、重要な感性を捉えるセンサーである。この装置は指の動きからの微妙な信号が感覚をデータ化する。まず評価したのは、機構の装着部を指の指紋部ではなく爪部にした事である。指紋部に装着しては、指先からの微妙な感覚が伝わらないと判断したのは正論でこの装置の価値を決定したとても大きなポイントである。このセンサシステムが新たなデザイン領域を創りだす事を期待したい。

担当審査委員| 大島 礼治   黒川 玲   堀井 秀之   松井 龍哉  

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