GOOD DESIGN AWARD

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CC

2021

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
戸建住宅 [志摩の家]
事業主体名
清水敦
分類
戸建て住宅
受賞企業
株式会社ナノメートルアーキテクチャー一級建築士事務所 (愛知県)
株式会社山口工務店 (三重県)
受賞番号
21G111049
受賞概要
2021年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

住宅ながら地域の医療を支える重要な場所です。施主は病院に勤める夫妻で、勤務先では医療系研修生が多く訪れますが、宿泊はホテルなどで、それではなかなか地域に馴染めません。この住宅では20名ほどが宿泊でき、集まることができます。このまちを好きになってもらい、未来の担い手を育て、地域との関係も生む、非住宅な住宅です。

デザインのポイント
1.大勢が集まっても窮屈にならないよう、空間の大きさや視線の抜け、外部の取り込みなどに配慮しました。
2.キッチンが3つあり、通常のキッチン、BBQキッチン、バーキッチンを使い分け、楽しめます。
3.来客用の場所に重点を置き、子供部屋も小さいうちはゲスト用として使えるような配置と設えにしました。
デザイナー

株式会社ナノメートルアーキテクチャー一級建築士事務所 野中あつみ、三谷裕樹

詳細情報

https://nm-9.com/works/house-of-shima/

利用開始
2020年3月
設置場所

三重県志摩市

受賞対象の詳細

背景

医療従事者不足はどの地域でも必ず課題として上がりますが、その先行事例として革新的です。施主は神奈川県出身で三重県志摩市とは縁もゆかりも無い地域で就職をして、自らが地域に馴染めなかった経験があったことから、このような企画がうまれています。 日本での医療従事者不足は医療以外でも同じ問題は抱えていることだと思いますが、人口が減少する中で日本は先端を走っているとも言え、これは他の国でも同様のことが今後起こることが予想されます。住宅で地域を支えること、引いては自らの家族、友人を救えことにもつながり、それは世界を少しでも救うことにもつながると思います。ここでの活動がモデルとなり、世界に影響を与えることができると確信しています。

経緯とその成果

自称志摩の観光大使のご主人がたくさんの人を招き、自然の空気を感じながら志摩を楽しみ好きになってもらう場所が求められた。2014年から志摩の医師と継続的に続けている「志摩ドクタープロジェクト」がある。その発端は、病院に来るインターン学生の寄宿舎を作りたいというものだった。当時インターン学生はホテルに泊まるしか方法がなく、ホテルと病院を往復していた。志摩をよく知ることなく、就職先として志摩を選択し辛い状況にあった。そこで寄宿舎があればとの院長の思いで提案したのが始まりだった。それから6年。公営でこそないが、院長の想いは紡がれ、同じ病院で勤務する個人の力で住宅でありながら寄宿舎のような、観光センターのような、民宿のような場所が出来上がった。

仕様

延床面積:182.61㎡ 主体構造:木造 階数:2階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

三重県志摩市
新建築住宅特集2020年9月号
architecturephoto

審査委員の評価

病院勤務の夫妻が、自宅を研修医の人たちが泊まれる寄宿舎にもなるように設計しているところが素晴らしい。しかも1人や2人ではなく20名も泊まれるという。場所も志摩の美しい自然に囲まれた敷地である。ここへ研修医の人たちが集うことで、志摩で働きたくなる人も出てくることであろう。プライベートなはずの住宅をある意味パブリックなものにしてしまう取り組みとして高く評価できる。地方の活性化の手法としても大いに参考になるだろう。

担当審査委員| 藤原 徹平   網野 禎昭   千葉 学   手塚 由比  

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