GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|ロングライフデザイン賞

受賞対象名
チェア [S-0507]
事業主体名
株式会社天童木工
分類
生活家具
受賞企業
株式会社天童木工 (山形県)
受賞番号
20L00010
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

1954年に開館した神奈川県立図書館の閲覧室用に設計されたイスです。 成形合板の背板と座板を無垢材フレームで挟み込むというシンプルな構造が特徴で、耐久性の高さと使い心地の良さを備えています。 普遍的なデザインから、住宅、教育施設、カフェ等、幅広い空間にお選びいただいています。

デザインのポイント
1.装飾性や構造の無駄をそぎ落とした普遍的で美しいデザイン。
2.メーカーの技術特性を活かした加工方法。部材が互いに支えあうことで、強度を増す構造。
3.一人のデザイナーが生涯をかけてリ・デザインに打ち込んだイス。
プロデューサー

株式会社天童木工

デザイナー

水之江忠臣

詳細情報

https://www.tendo-mokko.co.jp/products/s-0507na-nt

利用開始
1954年10月
価格

33,000円 (税抜)

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

天童木工ショールーム&ストア(山形本社、東京、大阪)

受賞対象の詳細

背景

モダニズム建築を牽引した前川國男の設計による神奈川県立図書館の閲覧室用にデザインされました。 成形合板の背と座を無垢材のフレームで挟み込むシンプルな構造のため、非常に量産性に優れています。 同じく前川國男氏が設計に関わり、水之江氏をはじめ長大作氏、松村勝男氏がインテリア・家具を担当した国際文化会館へも多数納品されています。現在まで多くの施設、住宅へ納入されてきました。

経緯とその成果

ブナ無垢材のサイドフレームに、身体にあわせてカーブを描く成形合板の背と座を組み合わせた構造です。 座板・背座はクギを使わず直接サイドフレームにホゾ入れされ、構造体の一部としても重要な働きをしています。ホゾ組みには脚部の剛性が不可欠であり、良質なブナ材がそれを支えています。 シンプルなフォルムにまとめられていますが、全ての部材が互いに支え合い強度を増す構造のため、製造には精密さが求められます。 また上下返しても美しく見えるようにという考えから、どの角度から見ても木目が通っているように部材を厳選しています。 氏が特にこだわったのは背面と後脚の形状で、この箇所だけでも多くの試作を重ね、当時のオフィスは試作品で溢れかえっていたという逸話が残っています。 実用的で耐久性が高く、発表から60年を経た今もなお、一般住居のダイニング空間をはじめ教育関連施設や飲食店など幅広い空間で愛され続けているイスです。

仕様

[材質] 座/背 : ナラ板目(ナチュラル) 脚 : ホワイトビーチ(ナチュラル)  [寸法] W450 D520 H770 SH420 mm 重量 : 5kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

天童木工ショールーム&ストア ( 山形本社、東京、大阪 )
天童木工ホームページ
天童木工オンラインストア
天童木工WEBカタログ

審査委員の評価

1954年に水之江忠臣氏によりデザインされた天童木工の定番の椅子です。椅子の基本要素だけで構成されていて、背と座面の人体が触れる部分が成型合板で、三次曲面形状に湾曲させて、身体を優しく支えます。体重を支えるフレームは構造的合理性を持った無垢材による、無駄のないデザインといえます。60年以上の長きにわたって支持され続けている「日本の暮らしにおける定番デザイン」であり、それでいて時代の変化と共にリデザインを加え、鮮度を保つ努力も怠らないことも評価される点です。

担当審査委員| 齋藤 精一   安次富 隆   田村 昌紀   羽田 美智子   藤本 幸三  

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