GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|ロングライフデザイン賞

受賞対象名
でんぷん糊 [ヤマト糊]
事業主体名
ヤマト株式会社
分類
文具・事務用品
受賞企業
ヤマト株式会社 (東京都)
受賞番号
20L00001
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

自然に優しい天然素材のでんぷん糊。容器はチューブタイプとボトルタイプがあります。手芸などにも使っていただいていますが、主に小さなお子様が対象ですので安心して使っていただけるように糊はタピオカでんぷんを使用し、小さな力でも使いやすいよう、容器デザインにも配慮しています。

デザインのポイント
1.小さなお子様でも安心して使える容器形状
2.小さな力でも使いやすい(キャップを開けやすい、糊を絞りやすい)仕様
3.キャップなどに黄色を使用することで、男の子、女の子のどちらも違和感なく使える
プロデューサー

ヤマト株式会社

ディレクター

ヤマト株式会社

デザイナー

ヤマト株式会社

詳細情報

https://www.yamato.co.jp

発売
1956年1月1日
価格

88 ~ 1,760円

受賞対象の詳細

背景

ヤマト糊は1899年に発売。当時の糊は保存が効かず自分で作るか量り売りを買う時代でした。そこで、保存の効く糊を開発し、金色のブリキ製キャップのガラス容器に一定量の糊を入れて販売を開始しました。その後プラスチック製容器を採用し、チューブタイプと(ガラス容器を継承した)ボトルタイプを発売しましたが、ともに当初の金色キャップのイメージを踏襲しキャップを黄色にしました。また、黄色は店頭で映える色というのも一つの理由です。昭和50年代には現在とほぼ同じデザインになりました。 現在は主に小さなお子様が使っており、この年齢は男の子、女の子の意識が強いのですが、黄色を使用することで男の子向け、女の子向けの意識が薄れ、違和感なく使っていただいています。糊成分の変更や再生材を使用した容器等ユーザーや社会のニーズに対応しつつ、イメージはそのままにしています。

経緯とその成果

お子様が使うことを意識して糊も容器も安心して使用できること、使いやすいことが重要と考えています。例えばボトルタイプのキャップにはつばが付いており、小さな力でも開けやすくしています。また、口部分には指に付けすぎた糊を漉すかえしが付いています。チューブタイプでは糊の量を調整しやすいサイズの口径にしています。ユーザーや社会のニーズに合わせて商品のバリエーションは増えていますが、安心して使用できることは常に意識しており、特にこのシリーズは長年容器デザインがほぼ変わらす販売を続けていることからも、当社の考えが実現できていると考えます。

仕様

糊の主成分は天然素材のでんぷん(タピオカ)、容器は再生材を使用したチューブタイプとボトルタイプの2種類があり、安全性や環境に配慮しています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

文具店、スーパー、ホームセンター、ウェブショップなど

審査委員の評価

ヤマト糊は幼稚園や小学校の工作の時間には欠かせない道具でした。指で触った時のひんやりと気持ちの良い感触、指先で乾いた糊のカサカサした感触は今でも懐かしい思い出です。今の子供たちも大人になった時、ヤマト糊の触感は優しい記憶となるでしょう。ヤマト糊の優しさは、肌触りだけではありません。発売当初から自然素材にこだわり、現在はタピオカでんぷんを使用しているようです。容器の樹脂も環境への負荷を軽減するために改善されているとのこと。ずっと変わらないのは見た目だけです。時代に合わせて変えるべきことと、変えないことが、論理的明解さで選択されており、このデザインの姿勢こそさらに長生きさせて欲しいと願っています。

担当審査委員| 齋藤 精一   安次富 隆   田村 昌紀   羽田 美智子   藤本 幸三  

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