GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
日本酒 [soma]
事業主体名
豊田農園
分類
地域・コミュニティづくり
受賞企業
豊田農園 (福島県)
受賞番号
20G201304
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

被災地産の酒米を用い日本酒を生産する過程を通じて、コミュニティを形成し、風評被害払拭と信頼回復に取り組む。

デザインのポイント
1.一連の体験共有/ 歴史と被災地に触れる→米を収穫し祝う→日本酒を造る、という一連の体験を共有。
2.口切の酒/ 門出を祝う酒としてラベルを破り開栓する意匠を採用。被災地の実りを祝う。
3.soma/サンスクリット語で神の飲み物を意味するsomaのロゴを人の営みや自然の象徴としてデザイン。
プロデューサー

菊池一弘、相馬行胤

ディレクター

但野謙介、山名由希

デザイナー

勝又朋子

発売
2020年3月1日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

背景

東日本大震災と原子力発電所の事故により、豊田農園が生産してきた有機無農薬の米づくりは中断を余儀なくされた。 2013年以降、段階的に地域の米の生産は再開されたものの、販売価格は低迷した。全袋検査を通じて安全性を訴えても手に取ってもらえない状況が続いた。 地域の農家の数が半減する現状に危機感を覚え、豊田農園も 2017年に生産を再開した。 震災前に豊田農園が生産していたのは有機無農薬のコシヒカリで、国内でもトップクラスの品質だった。しかし、 原子力被災地においてただ高品質な米づくりを続けるだけでは手に取ってもらえないという困難に直面していた。

経緯とその成果

2019年夏、相馬野馬追の観戦するツアーが催され、参加者に豊田農園の米をふるまう機会があった。 南相馬の伝統や文化に触れ、米のおいしさに感動した参加者の提案がきっかけとなり、都内で収穫を祝うイベントを開催する運びに。食事のシェアリングサービスを通じて大勢の参加者が集まった。 放射能のこと、安心安全に関することのみならず、風土や歴史を知り、土地が育んできた郷土料理とともに米を味わうことで、被災地の米も多くの方に歓迎され、感動を届けられることがわかった。 これを契機に、日本酒造りを通じた一連の豊田農園を囲むコミュニティと向き合うことになった。 結果として、それまでの被災地の米について「安心・安全」にのみ向けられていた関心が、伝統や文化、農家の想い、そしてお米やお酒そのもののおいしさに向けられるようになった。

仕様

容器:750ml/80mmφ×300mmH / 原材料:南相馬市産 夢の香(特別栽培米)、米こうじ / 米生産者:豊田農園 / 製造:鈴木酒造店長井蔵 / パッケージ:和紙 / 意匠:勝又朋子 / 命名:相馬行胤 / 全体統括:菊池一弘 / 日本酒制作管理:但野謙介 / 撮影:高井潤 / イベント企画・管理:山名由希

どこで購入できるか、
どこで見られるか

豊田農園、南相馬市内の飲食店
豊田農園

審査委員の評価

田植えや収穫、日本酒づくりなど、成果として日本酒を求めるだけでなく、その過程においてコミュニティビルディングを目指す動きが増えている。このsomaもまた日本酒の生産過程を共有することでコミュニティビルディングを実現してきた。さらに豊田農園が生産してきた有機無農薬米の風評被害払拭と信頼回復が目的ともなっている。この日本酒を通して、農産物の安心・安全だけでなく、伝統や文化、農家の想い、日本酒のおいしさが共有されたことを評価したい。

担当審査委員| 井上 裕太   川上 典李子   ナカムラ ケンタ   山出 淳也   山阪 佳彦  

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