GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
海外協働ものづくりプロジェクト [イワテモ]
事業主体名
株式会社モノラボン
分類
一般・公共向け取り組み・活動
受賞企業
株式会社モノラボン (岩手県)
受賞番号
20G201303
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

世界に通用する技術を持っていても、ノウハウに乏しい地方の工房にとって海外展開は敷居が高いもの。「自分の技術や作品を世界に知ってほしい」という職人たちの思いを、海外デザイナーとの商品開発と販路開拓を通して実現。地方のものづくりに光を当てると共に、『iwatemo』という暮らしを豊かにするブランドを生活者に提案しています。

デザインのポイント
1.木工、鉄器、磁器の3つの工房の製品を『iwatemo』という一つのブランドに束ね、海外輸出の道を拓く
2.岩手の確かなものづくりと世界のデザインを牽引するフィンランドの感性を融合させ、新たな工芸の魅力を創出
3.製造者とコーディネーターが輸出のための株式会社を立ち上げ、商品開発から販売までを行う仕組みを構築
プロデューサー

工藤昌代 株式会社モノラボン

ディレクター

Ville Kokkonen、Harri Koskinen、工藤昌代、村上詩保、小原ナオ子、佐藤利智子

デザイナー

プロダクトデザイン:Ville Kokkonen、Harri Koskinen、大沢和義/ロゴ・パッケージデザイン:村上詩保

左/Ville Kokkonen 右/Harri Koskinen

詳細情報

http://iwatemo.com

発売
2019年4月1日
価格

1,340 ~ 59,900円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

背景

南部鉄器などを中心に、岩手は古くからものづくりが盛んな地域。こうした地域特性を背景に職人たちは優れた技術を有していますが、その多くが資本力の乏しい小さな工房であり、国内の競合との差別化に関わる商品開発やさらなる販路拡大など、単独では解決し難い課題がありました。そこで我々は、北国・岩手と気候風土や人々の気質に相似点の多い、北欧・フィンランドのデザイナーと協働。『iwatemo』という一つの工芸ブランドで複数の小さな工房を束ね、日本人の発想とは違うデザインを取り入れることで、国内外に訴求できる製品の付加価値と発信力を高め、海外進出できる仕組みづくりに挑戦しようと考えました。世界中の人々に評価をもらえる場を創ることは、職人の向上心や収益を高めるだけでなく、工芸に関心のある若者にとっても可能性を感じてもらえることであり、担い手不足等の解決にもつながってほしいと考えています。

経緯とその成果

職人の確かな技術を活かし付加価値の高い製品を開発するため、フィンランドのデザイナーVille Kokkonen氏とHarri Koskinen氏と3つの工房をマッチング。北欧のデザイン視点から岩手のものづくりにアプローチし、「伝統と現代の感性を融 合」する工芸ブランド『iwatemo』を発足。デザイナーとは工房での率直な意見のやり取りやリモートでの打ち合わせを重ね、言葉や文化の違いを超えた密な関係性を構築しながら、鉄器、椅子、磁器の3ライン・24アイテムを開発。不変的かつモダンなプロダクトは、海外では「和」を、日本では「北欧」を感じるという声を多く頂きました。ストックホルムとヘルシンキで展示発表会を行い、海外で高い評価を得られたことは、職人にとっても大きな自信に。また、多数のメディアやSNSで取り上げられたことで、岩手のものづくりに対する関心が高まり、徐々に発注も増えています。

仕様

北国・岩手の小さく控えめな工房の海外進出を可能にするため、いくつかの工房をひとかたまりに集約する『iwatemo』という新たな工芸ブランドを発足。岩手に受け継がれる確かな技術と世界を牽引するフィンランドのデザインを融合させ、鉄器、椅子、磁器の3ライン・24アイテムの商品開発に取り組み、地方のものづくりと世界をダイレクトにつなぐ仕組みづくりを行なっています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ヘルシンキデザイン博物館、フィニッシュデザインショップ、アルテック東京、中川政七商店、日本百貨店
iwatemo
Finish Design Shop
Artek Tokyo Store

審査委員の評価

ものづくりの歴史や地域特性を持ちながらも多くの小規模工房が直面する状況を変えるべく、製造者とコーディネーターが株式会社を設立。国外のデザイナーと協働しながら、関わる全員が各自の力を発揮しつつ運営に取り組む。国外デザイナー起用の伝統産業プロジェクトは他にもあるが、本プロジェクトでは双方の深い対話のもと、互いに刺激を与え、また、尊重しあいながらの開発となっており、そのことにも注目した。製作内容が異なる工房をひとつのブランドでつなぎながら産業の健全な発展を目ざす取り組みから誕生した品々には海外からの問い合わせも多く、制作現場からの積極的な提案も生まれている。今後の展開を期待できるプロジェクトである。

担当審査委員| 井上 裕太   川上 典李子   ナカムラ ケンタ   山出 淳也   山阪 佳彦  

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