GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
創業支援施設 [BONCHI]
事業主体名
一般社団法人TOMOSU
分類
商業のための建築・空間・インテリア
受賞企業
一般社団法人TOMOSU (奈良県)
Sデザインファーム (東京都)
受賞番号
20G171089
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

地域の人が利用する主要な商店街に面した既存の地下1階地上4階建ての創業支援施設の1・2階を改修し、奈良という地域と創業支援のあり方を考えるプロジェクト。今までとは違う創業支援を目指すための取り組みとして「持続性」をテーマに、奈良が持つ蓄積のなかにある可能性を引き出すことで新しい創業支援施設のあり方を体現する空間とした。

デザインのポイント
1.1階は既存の間仕切りを撤去することで多様な利用目的に対応し、かつ通りから中の様子が伺える空間とした
2.2階は中央に仕切りのない大きなデスクを配置し、利用者同士が気軽に相談し合えるコワーキングとした
3.既存資源の利用。既存の床材や間仕切り材を捨てるのではなく、仕上げ材などに形を変えて再構成した
プロデューサー

一般社団法人TOMOSU 中島章、原口悠

ディレクター

一般社団法人TOMOSU 中島章、原口悠

デザイナー

Sデザインファーム 鹿内健、小野寺理江、齊藤正幸

詳細情報

http://bonchi.fun/

利用開始
2020年3月21日
設置場所

奈良県奈良市橋本町3-1

受賞対象の詳細

背景

社会の変化に伴い事業環境は複雑性・不安定性を増し、多種多様な対立や矛盾から多くの課題が生じている。起業家はこれらを積極的に受け入れ、創意工夫し、調和を通じた持続性を実現するレジリエンス(しなやかに強い)な精神を持つことが求められている。そのような起業家の育成には従来のようなテクニカル面を支援するだけでなく心に火を灯す伴走型の支援を実現する必要があった。そのため1階は多様性のある場となるように書籍の販売やイベントの開催、地域の人を含む多様な人材との交流を通して”知”をアーカイブする場とし、2階は運営者と利用者が教授する/されるの関係性ではなく共に歩んでいくためのコワーキングスペースとした。また、既に持っている素質を見出して育てるという取り組みの一つとして既存資源をただ捨てるものとするのではなく、素材として再構成することで持続性を体現できないかと考えた。

経緯とその成果

1階をワンルームとして、カフェ・キッズスペース・シェアキッチン・書店などの多様な機能を付加し、イベントスペースが普段は各機能の一部として使われるなど全体を可変的なプランとすることで利用方法や範囲を制限しないようにした。また、奥まで見渡せるようにして通りから内部の様子が伺えるようになり、地域の人が気軽に入ってくることで、多様な人材が行き交う場となった。廃棄予定だった素材の可能性を引き出して再構成する取り組みは、既存のタイルカーペットを加工性の良い薄いものとして仕上げ材とし、間仕切りに使用されていた75x175の枠材を同じ大きさの材がとれるものとして仕上げ材とした。それらはそれぞれ加工する際に規格化することでDIYによる施工を可能とし、ワークショップによって運営者と利用者が共に作成することができた。また、そうすることでメンテナンス時や今後同じ壁面の必要性ができた時に自ら施工できるようになった。

仕様

■用途:集会場・事務所・飲食 ■敷地面積:404.53㎡ ■構造・規模:鉄骨造・地下1階地上4階建 ■建築面積:348.44㎡ ■延べ床面積:1331.44㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

BONCHI
[公式] BONCHI

審査委員の評価

商店街に面した創業支援施設の改修。1階は奥行きの深い空間ながらワンルームにして開かれた空間・機能としている。創業支援施設と言えど、グランドレベルは商店街の一部でもあるため、特定の目的をもった限られた人の訪れる空間ではなく行き交う人々に開かれた空間となったことは評価したい。1991年の開館から二度の改修を経ているようだが、まちとの接点が増したことで、「起業をまちなかで考える」空間として活かされることを期待したい。

担当審査委員| 伊藤 香織   五十嵐 太郎   山崎 亮   山梨 知彦  

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