GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
町役場 [山元町役場]
事業主体名
山元町
分類
公共の建築・空間
受賞企業
株式会社シーラカンスアンドアソシエイツ (東京都)
山元町 (宮城県)
東北大学大学院工学研究科小野田泰明研究室 (宮城県)
有限会社SOY source 建築設計事務所 (宮城県)
受賞番号
20G171083
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東日本大震災で甚大な被害を受けた山元町役場庁舎の新築復旧プロジェクト。求心的なまちの要・復興のシンボルとなる、全方向にまちの風景とつながる裏表のない庁舎。自然条件に呼応した大きな庇下空間で、役場と住民がこれからのまちの未来をつくり上げていく活動そのものがこの場所の顔となり、新しい町の風景となる。

デザインのポイント
1.復興市街地の新しいふるさとの風景として、街を見守り、人々を迎え入れる大きな庇下空間
2.冬の山からの冷たい風や太陽の光など、自然条件に応答しながら、全方位的に周辺の町とつながる裏のない建築
3.自然光に満ちた空間にスモール・コアを離散配置することで顕れる、雑木林のようなグラデーショナルな環境
プロデューサー

山元町

ディレクター

東北大学大学院工学研究科小野田泰明研究室 小野田泰明

デザイナー

シーラカンスアンドアソシエイツ / CAt 小嶋一浩、赤松佳珠子 大村真也+SOY source建築設計事務所 安田直民

シーラカンスアンドアソシエイツ / CAt 小嶋 一浩 + 赤松 佳珠子 + 大村 真也

詳細情報

https://c-and-a.co.jp/jp/projects/yamamoto-town-office/

開庁・利用開始
2019年5月
販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県亘理郡山元町浅生原字作田山32

受賞対象の詳細

背景

山元町は、宮城県東南端に位置し、太平洋に面し水田の広がる低地(東)と、山側(西)に大きく分かれる。庁舎は、海と山の中心に建ち、様々な公共施設が集まる場所である。東日本大震災により町の約3割が浸水し、海側の集落は壊滅的な被害にあった。人口減少、少子高齢化という課題に加え、震災復興としての新しいまちづくりの一端を担う庁舎の在り方が問われていた。そこで、「海と山をつなぎ、人と人をつなぐ要としてのタウンホール」というコンセプトを掲げ、人々が自然と集い、まちの復興・まちの未来をみんなでつくりあげていく求心的な場としての庁舎を目指した。東北大学小野田教授を始め、職員、議員、町民のみなさんと、ワークショップや打ち合わせなど、様々な議論を重ねてきた。新しい庁舎のことだけでなく、この町のこれからの未来について官民越えて話し合う風景こそが、新しい復興庁舎としての在り方そのものである。

経緯とその成果

これからの庁舎は、行政サービスとしてだけではなく住民が気軽に訪れ集まりやすい、人と人の多様な関わりの場が求められる。そこで、大きな木仕上げの庇下空間が人々を迎え入れ、全方位的に町とつながる裏表のない建築とした。オフィスと町民スペースが一体となり、自然光に満ちたワンルーム空間に、スモール・コアを離散的に配置することで、場の分布を設計しようと考えた。スモール・コアは鉄骨ブレース付き耐震壁、設備シャフトや収納、表面仕上げを付加させ、様々なサイズ、プロポーション、機能、表情を持つ。その配置は、8.1mグリッドを基本とした構造スパンや空調ゾーニングなどの「距離」に加えて、コミュニケーションの種類ごとに「明るさ」「静かさ」の分布を設定した。表面の仕上げは「アクティビティ」を誘発するだけでなく、場の「印象」を作り出す。素材感、透明度、光の反射など多様な表情が重なるグラデーショナルな環境を生み出す。

仕様

敷地面積:11,221.06㎡ 建築面積:2,711.98㎡ 延床面積:4,226.08㎡ 建蔽率:24.1%(許容:70%) 容積率:37.5%(許容:200%) 構造:S造 階数:地上2階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

宮城県亘理郡山元町浅生原字作田山32
山元町ウェブページ >  役場の位置・庁舎配置図
Japan-Architects Magazine_2019/07/16「山元町役場庁舎」

審査委員の評価

ありがちな「庁舎らしい」デザインの一つが、強い正面性を持たせることではなかろうか。この町役場の計画では、「求心的なまちの要・復興のシンボル」を目指して、全方向にまちの風景とつながる「裏表のない庁舎」のデザインが掲げらえ、そこから正面を持たない特区庁的な外観と平面プランが導かれている点が興味深い。復興のシンボルとしての顔となると同時に、町に新しい風景を生み出してくれることを期待している。

担当審査委員| 伊藤 香織   五十嵐 太郎   山崎 亮   山梨 知彦  

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