GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ホテル [HOTEL RE:ONcE]
事業主体名
リストプロパティーズ株式会社
分類
商業のための建築・空間・インテリア
受賞企業
リストプロパティーズ株式会社 (神奈川県)
小滝健司+高藤万葉/ TOASt 一級建築士事務所 (東京都)
受賞番号
20G161074
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

5階建て事務所ビルの3層分を1部屋毎にホテルへコンバージョンし、都内の中心部に最小のホテルを挿入する試み。通常のホテルは寝室が中心のプランニングとなるが、ここでは、グループの宿泊も可能な住宅の延長としてダイニングやリビングといった生活の体験が中心となるようなプランニングを行う新しいホテルのあり方を探っている。

デザインのポイント
1.寝室中心の従来のホテルに対し大人数で多様な活動が可能な広間のように大きい空間が中心の客室デザイン
2.インバウンド観光客に日本文化を発信するための日本の伝統的建築様式をリデザインした空間デザイン
3.ICT機器を活用したスマートホテルとし、管理コストを抑え小さな規模で展開可能な汎用性の高いホテル
プロデューサー

リストプロパティーズ株式会社 鈴木篤

ディレクター

リストプロパティーズ株式会社 鈴木篤

デザイナー

小滝健司+高藤万葉/ TOASt 一級建築士事務所

プロフィール写真

利用開始
2020年6月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都渋谷区神泉町1−20

受賞対象の詳細

背景

2018年の旅館業法改正に伴い、ホテル営業の最低客室数の基準が撤廃され、1室からのホテルの営業許可が取得、ICT機器の活用によるフロント機能の代替が可能となったこと等に加えて、2019年の建築基準法改正に伴い200㎡未満の用途変更時に確認申請が不要となり建物の用途変更が容易となったことを受け、当該建物のホテルへの転用を含め建物用途の幅が大きく広がったことが今回のプロジェクトの背景にある。また、年々増加するインバウンド需要に加えて、Airbnbを始めとした観光産業におけるシェアリングエコノミーの普及により、宿泊施設に求められるものが、定型化した「ホテル」に対し、「民泊」に代表されるその場所で生活そのものを体験することへの需要が増えつつある。しかしながら、生活を体験させるための空間が、デザインによって十分にブランディングされたものが非常に少ないことが、今回の企画における大きな動機となっている。

経緯とその成果

一般的な宿泊施設において中心となる機能が寝室であることに対し、生活全体の体験を豊かなものにするため、居場所となる広間のように大きな空間を中心としたプランニングを行なっている。既存建物が洋風の装飾が施されたものでありながら、主に外国人による利用を想定したホテルであることから、「日本的」な体験が必要とされた。そのような条件のもと、いわゆる「和風」という言葉に現れる表面的な手法ではなく、日本建築が持つ構成的なデザイン言語(続き間、縁側、引戸)を用いることで、見かけ上の表現ではなく、体験として日本的なものを感じ、寺社仏閣などの伝統的日本建築を訪れた際にその空間を想起させるようなデザインを目指した。

仕様

■建物名:松濤ビル ■築年数:平成17年3月築 ■構造・規模:鉄骨造陸屋根5階建 ■改装対象:2階・65.02㎡、3階・67.12㎡、4階・67.12㎡、合計199.26㎡ ■交通:JR山手線「渋谷」駅A2出口より徒歩9分、京王井の頭線「神泉」駅より徒歩3分

どこで購入できるか、
どこで見られるか

2階:airbnbリスティングページ
3階:airbnbリスティングページ
4階:airbnbリスティングページ

審査委員の評価

昨今の旅館業法、建築基準法改正に伴う小規模建物を使ったコンバーションホテルとしての好例である。事業収支を成立させるためにコストとの戦いになりがちなホテルの計画において作り込みすぎず余計なものを引き算し土間や縁側や引き戸を用いて構成が引き立つリビング空間。日本的な曖昧さを特徴とした誰もが心地よく自宅で寛ぐように過ごせるやさしくニュートラルな空間として設計されている。

担当審査委員| 原田 真宏   遠山 正道   永山 祐子   吉田 愛  

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