GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
商業-福祉複合施設 [塚田なかにわ計画 - カフェ棟]
事業主体名
金子英雄
分類
商業のための建築・空間・インテリア
受賞企業
京葉エステート株式会社 (千葉県)
受賞番号
20G161036
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

地域のパブリックスペースをつくる「塚田なかにわ計画」のカフェ棟。フレンチトーストが自慢のカフェ、福祉型大学、珈琲焙煎・販売を通した就労支援施設の3つのプログラムが互いに連携しながら運営されている。開放的なファサードや積極的な半屋外空間を採用し、近隣の方も気軽に立ち寄れる、地域に開かれた場所となることを目指している。

デザインのポイント
1.商業施設と福祉施設を同じルールでつくることで、異なる3つの用途を一つのまとまりある建築にデザインした
2.奥行3.5mのテラスを設け、カフェ、福祉施設、来訪者間の交流を促す居心地よい場所になるよう工夫した
3.骨格を構成する一間半の構造グリッドを屋外まで拡張し、テラスでの食事や屋内外の一体的な利用に対応した
プロデューサー

京葉エステート株式会社 高橋弘明

ディレクター

京葉エステート株式会社 日下部幸弘

デザイナー

小林千尋(hippopotamus)

詳細情報

https://www.kestate.co.jp/works/721

利用開始
2020年4月
設置場所

千葉県船橋市行田1-45-17

受賞対象の詳細

背景

「塚田なかにわ計画」は2016年から始まった、千葉県船橋市塚田において、地域のパブリックスペースをつくることを目的としたプロジェクトである。この土地の所有者は、塚田がより暮らしやすい街になるため、この場所に「誰でも立ち寄れる地域の憩いの場」ができることを望んでいた。これまでに「なかにわテラス(障害者日中一時支援事業所、2017年)」「オルシェ(高齢者向けシェアハウス、2018年)」の2つの建築が竣工し、「カフェ棟」はその第3期目にあたる。「塚田なかにわ計画」全体の玄関口となる本計画では、飲食のできる商業施設、そして障碍者支援施設をプログラムのベースとしており、それらの相互作用によってなかにわ計画全体が生き生きとしていくような建築の在り方が模索された。すなわち「ソフト・ハードともに商業と福祉が混ざりあった一つの建築は可能か?」という問いが本計画の主題となった。

経緯とその成果

「商業-福祉複合施設」の実践として、商業と福祉を同一のルールで作ることを試みた。例えば道路側の壁面はすべて開口部で統一し、どこまでがカフェでどこまでが障碍者施設かひと目では分からなくなるようにしている。これは「積極的に地域へと開きたい」という事業者の要望に応えながら、カフェも障碍者施設もヒエラルキーなくオープンであるという考えを視覚的に表現している。 運営上も各事業者が連携しており、例えば福祉施設で焙煎されたスペシャルティコーヒーは隣のカフェで提供され、施設利用者のモチベーションに繋がっている。また施設利用者が休憩時間にカフェでひと息ついたり、カフェを目当てに訪れた人が食後にコーヒー豆を購入するなど、カフェと福祉施設が互いに作用を及ぼしている。一間半の構造グリッドが屋外まで連続することで生まれた奥行3.5mのテラスと大きな軒先が、商業-福祉-来訪者間の交流をサポートする設えとなっている。

仕様

敷地面積:459.96㎡、建築面積:212.38㎡、延床面積:290.66㎡、規模:木造2階建て、用途:カフェ+障碍者支援施設

どこで購入できるか、
どこで見られるか

千葉県船橋市行田1-45-17
株式会社コンフォートケア
ふくろう珈琲
kiitos!

審査委員の評価

障碍者のための大学、珈琲焙煎・販売を通した就労支援という3つのプログラムのための施設。 商業と福祉という通常は異なる用途である両施設が、互いに連携しながら一体となって互いに作用を及ぼしうまく運営されている。 相互作用を生むプログラムのアイデアと、それらが自然と混ざる内外を繋ぐ軒先空間は、屋外まで拡張する構造グリットによる柱のリズム、ファサードの開放的な大開口により境界線を感じさせないデザインとして成立している。 ヒエラルギーなく多様な人々が立ち寄れるこういった福祉複合施設の新しいかたちに地域貢献型の不動産事業としての可能性を感じ評価した。

担当審査委員| 原田 真宏   遠山 正道   永山 祐子   吉田 愛  

ページトップへ