GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [3方向に様相を持つこの家はそれぞれの方向で、自然環境と社会的環境の両方に溶けこむ。]
事業主体名
新井建築設計・計画+arai1992 代表:新井今日子
分類
戸建て住宅
受賞企業
新井建築設計・計画 + arai1992 (神奈川県)
受賞番号
20G140891
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

吉野杉林が3方に迫る敷地。施主はここで鮎釣りを旧友と楽しむうちに、周囲集落との新しい関係も欠かせない。 設計士は当地に豊かで自由な中にも『自然の秩序』を意識する。 川に向かっては解放と自由を。山に向かっては自然の秩序に倣い..と建築を計画した。ふたつの意図した計画が3つ目の方向である『集い』に無理なく自然に繋がるよう。

デザインのポイント
1.吉野川に面し吉野杉の山々が真近に迫る環境。自然に溶け込むような建物の様相が使用者の実相になる設計。
2.構造と納りの整理に留意。環境美に溶ける外観を作る構造。内部からの眺望を妨げない納りの処々の工夫。
3.集いが自然と生まれる眺望抜群の敷地の環境を更に活かせるよう敷地内の建物のレイアウトと方向性の工夫。
プロデューサー

新井建築設計・計画+arai1992 代表 新井今日子

ディレクター

新井建築設計・計画+arai1992 代表 新井今日子

デザイナー

新井今日子、梅沢良三、寺澤任弘、山田悟史、田中雄己

利用開始
2018年7月

受賞対象の詳細

背景

クライアントは、鮎釣りと自家菜園と悠大な自然に浸るために、この地を手に入れた。 初夏、鮎釣り解禁と共に旧友と週末を過ごし、また、時に訪れる独立した子供達の滞在や愛犬との暮らしを繰り返しているうちに、周囲の小集落との新しい関係、付き合いも欠かせない日常になっている。 設計士も、真っ直ぐ空に伸びる吉野杉の自然林に囲まれた当地に足を運ぶうちに、豊かで自由な悠久な育みの中にも『自然の秩序や治癒力』を感じるようになる。川に突き出し眺望を満喫できるリビングは壁を取っ払いガラスで覆い、それに対して山に向かうプレイベイト空間は、敷地内の伐採した吉野杉を再利用し、自然の秩序に倣い、林を再現するかのように軸組構造の柱と壁で覆った。相対するふたつの意図した計画が3つ目の方向である『様々な集い』に無理なく自然に繋がる、その中心に厨房とダイニングがある。

経緯とその成果

「構造の仕組み」とその構造を際立たせる「仕上げ材の納まりの詳細」、それは住まい手の目にも手にも常に触れるもので、五感に響いてくる。 そこで快適に過ごせるかどうかの大きな要素と捉えている。木造在来工法の軸組構造の工夫と、納まり詳細の工夫が、両者バランスよくマッチするよう特に留意した。 平屋部分の構造は、軸組の垂直応力の流れと水平剛力の配分に留意し、柱、壁の配列の工夫をした。併せて、ガラスなどの外装材は、メンテナンスがし易いよう、無理なく、主要構造体から、フリーになるような納まりでまとめている。

仕様

敷地面積;850㎡、建築面積125㎡、延床面積185㎡、 主体;木造在来軸組工法  階数;1階建て、一部2階建て

審査委員の評価

鮎釣りを旧友と楽しむための週末住宅である。木造軸組構法を主体としながらも、その大部分をガラスの被膜で覆っており、囲まれた自然と一体化したかのような透明感をもっている。といっても外部からの視線を遮る部分は確保されており、プロポーションを含め、全体としてのバランス感覚は秀逸である。部位の取り合いも美しく、デザイナーの細部に至る心遣いが感じられる。

担当審査委員| 手塚 由比   小見 康夫   千葉 学   山﨑 健太郎  

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