GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建て住宅 [四畳半キューブの家]
事業主体名
濱田 猛
分類
戸建て住宅
受賞企業
HAMADA DESIGN (大阪府)
受賞番号
20G140886
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

生活に必要なリビング・キッチン・浴室などの諸室を全て四畳半に統一した住宅です。全て合わせると四畳半キューブ8個で構成されており、それぞれのキューブ間には「広場」と「路地」を設けて距離を保っています。上部には鉄骨柱で持ち上げられた屋根が浮かびます。通常の住宅とは異なり面積を統一することで新しい発見が起こる住まいです。

デザインのポイント
1.生活に必要な部屋を全て四畳半で造った住宅です。これまでの住宅に対するアンチテーゼです。
2.四畳半キューブの間には「広場」と「路地」を設けて距離を保っています。狭いようで広がりを感じます。
3.斜面地に人工地盤でをつくり、その上に四畳半キューブをランダムに配置しました。
プロデューサー

HAMADA DESIGN 濱田猛

ディレクター

HAMADA DESIGN 濱田猛

デザイナー

HAMADA DESIGN 濱田猛

詳細情報

http://www.hamada-design.com/works/works_detail.php?id=2971

利用開始
2018年2月
設置場所

大阪府寝屋川市

受賞対象の詳細

背景

昨今の住宅では、内部用途が面積に支配されることが多い。『LDKは20畳以上ほしい』、『洗面所は狭くていい』などの声から設計がスタートするケースも少なくありません。親と共に幼少期を過ごす中で、用途による面積的ヒエラルキーが染みついていると予想されます。  今回の計画は、上記へのアンチテーゼとして、全ての部屋を四畳半に統一することとしました。

経緯とその成果

四畳半という面積は、一般的な住宅に比べてリビングは狭い、一方で浴室は広い。結果、リビングは意外と落ち着いた空間となり家族の距離を縮め、一方浴室は広々としてちょっとしたリゾートホテルのようになりました。四畳半キューブ間に配置した「広場」と「路地」も良く機能しています。この「広場」と「路地」は、外部のウッドデッキと木製建具を通じて繋がる計画となっており、気候の良い日は木製建具を開放することで、「屋根のある外部」となります。各四畳半キューブは外部を介してそれぞれが繋がることとなるのです。  大屋根は、23本の鉄骨柱でキューブから離して持ち上げられて浮かんでいます。キューブと屋根の隙間は360度のガラス欄間となり、午前午後を通して様々な光が差し込んできます。各用途の面積を統一し、単なる廊下ではなく半外部となる要素(広場と路地)で繋ぐことで日々新しい発見が起こる、そんな新たな住まいとなりました。

仕様

場 所 : 大阪府 工 期 : 2017年10月~2018年2月 構造規模 : 混構造(鉄筋コンクリート造+鉄骨造+木造) 敷地面積 : 211.24㎡ 建築面積 : 104.76㎡ 延床面積 : 89.43㎡

審査委員の評価

住宅のコアになる空間を全て四畳半の部屋でつくり、その部屋の配置で生まれた余白が外部と穏やかに繋がる、極めてユニークな構成の住宅である。確かにかつての日本の住宅にあった四畳半の部屋は、ご飯も食べられる、寝ることもできる、そんな単位空間であったがが、それを現代住宅の文脈に位置付けたことで、いくつもの逸脱が生じている点も興味深い。四畳半から溢れ出すモノやコトもあれば、四畳半が贅沢すぎる広がりになる場合もある。それは日常生活に発見的な豊かさを提供してくれるだろうし、余白の空間に場所性を築いていくことにも繋がるのだろう。今後の住みこなしが楽しみな住宅である。

担当審査委員| 手塚 由比   小見 康夫   千葉 学   山﨑 健太郎  

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