GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
遠洋まぐろ延縄漁船 [第一昭福丸]
事業主体名
株式会社臼福本店
分類
鉄道・船舶・航空機
受賞企業
株式会社臼福本店 (宮城県)
受賞番号
20G130850
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

遠洋まぐろ延縄漁船の第一昭福丸は「人が集まる魅力ある漁船」をコンセプトに建造しました。世界の大海原でも安全に操業ができるよう、また洋上での長い生活を少しでも快適に過ごしてもらえるように、乗組員ファーストを意識した次世代型の漁船です。

デザインのポイント
1.「直線」陸上は直線に囲まれておりその環境を想起することで安心感を感じてもらえるよう直線中心のデザイン
2.「不均質さ」外装の柄や内装材等、適度に無作為に配置し 場所毎の特徴を作り乗組員を飽きさせない工夫
3.「重量感」浮遊状態から少しでも解放されるよう 地面にどっしりと根付いているような家具デザイン
プロデューサー

株式会社臼福本店 プロジェクト事業部(社長:臼井壯太朗)

ディレクター

有限会社nendo 佐藤オオキ氏+株式会社乃村工藝社 青野恵太氏

デザイナー

有限会社nendo 佐藤オオキ氏+株式会社乃村工藝社 鈴木祥平氏

(左)佐藤オオキ氏  (右)青野恵太氏

詳細情報

http://www.usufuku.jp/shofukumaru1_2020.html

利用開始
2020年3月4日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

大西洋海域

受賞対象の詳細

背景

地方の基幹産業である第一次産業は若者の就業者が減少し、産業の成長が難しい状況になりつつあります。そして地方を支えている誇れる産業としての魅力は薄れ、衰退の一途をたどっています。また我々遠洋まぐろ延縄業界も深刻な後継者不足が課題となっており、過酷な環境で働いている乗組員のために何ができるかということを考え「人が集まる魅力ある漁船」をコンセプトに、生活環境や労働環境の改善に取組みました。その中で我々が東日本大震災で学んだ3つの大切なこと「エネルギーの大切さ」「食の大切さ」「人の繋がりの大切さ」を理念とし、震災後に新たに繋がった異業種の方々からも共感、賛同をいただき若者が集まってもらえるような魅力ある漁船を共に建造しました。日本の漁業を次世代に繋げるために、若者が参入しやすい魅力ある産業へと変革する必要があり、また誇りを持てる産業へと変えなければなりません。

経緯とその成果

長い洋上での生活を出来るだけ陸上に近い環境にすることでより暮らしやすく、過酷な環境での重労働を安全で、仕事がしやすい環境へと変える必要がありました。第一昭福丸は、以下の3点に焦点を当て建造しました。1点目は環境の負荷を出来るだけ少なくするため遠洋まぐろ延縄漁船では初の船型を導入し省エネ化を実現しました。2点目は重労働の作業工程を見直すことで乗組員の負担を軽減し省力化に繋げました。3点目は陸上と同じような高速インターネット通信を整えてSNS等を活用し、洋上の情報を発信しまぐろ漁業に対する理解を深めてもらえるような「繋がる環境」を整備しました。船内空間も一新し乗組員が暮らしやすい環境を整え、洋上でも緑の香りを感じてもらえるリラクゼーション効果のあるエアアロマも空調ダクトに設置し、省ストレス化を実現しました。これまで漁船になかった環境を整え人が集まる魅力ある漁船をデザインしました。

仕様

船舶の種類:漁船  総トン数:486トン  長さ:58.60ⅿ  幅:9.20ⅿ  主機の種類:ディーゼル  特徴:船体デザインはnendo、内装デザインはnendoと乃村工藝社が手掛ける。造船所:(株)みらい造船・気仙沼

どこで購入できるか、
どこで見られるか

スペインカナリア諸島ラスパルマス港(9/22) 静岡県清水市(1/23)宮城県気仙沼市(1/26)
第一昭福丸 「陸上の安心感」を取り入れたマグロ漁船のデザイン
nendo transforms fishing vessel
気仙沼の復興のシンボル、最新マグロ漁船が目指す持続可能な漁業 Forbes JAPAN

審査委員の評価

遠洋漁船や貨物船などの船員不足は極めて深刻な社会問題であり、将来的に私たちの生活や経済を揺るがしかねない問題である。これに対して、デザインで解決を試みようとする経営者、その熱意に応えようとするデザイナー、彼らに対して高く評価したい。インパクトのあるグラフィックもPR効果抜群であり、経営者の社会的なメッセージが広く効果的に伝わっている。実際、船内の人間関係にも良い影響を与えているようで、この業界に風穴を開けて頂きたい。

担当審査委員| 根津 孝太   内田 まほろ   川西 康之   森川 高行  

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