GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
酒器 [角杯]
事業主体名
株式会社浄法寺漆産業
分類
キッチン用品、調理器具、食器・カトラリー
受賞企業
株式会社浄法寺漆産業 (岩手県)
受賞番号
20G050220
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

柳宗悦「手仕事の日本」で紹介されていた民藝品で、浄法寺地方に伝わる伝統的な片口を現代の使い方に合わせ、リ・デザインした。家庭等で日常的に使える酒器でありながら、さまざまな祝い事にも欠かせない。日本酒を楽しく酌み交わせるよう、片口に2種の杯をセットした。杯の飲み口は漆器特有のソフトな触感で、日本酒の風味を際立たせる。

デザインのポイント
1.岩手県北地方の漆の民藝品の中で最も象徴的な片口を現代的にリ・デザインした。
2.片口と共にデザインした2種類の杯は、単体でも存在感がありかつ漆特有の触感で日本酒の風味を際立たせる。
3.家庭等での日常的な使用のほか、祝宴でも見栄えのする堂々とした酒器。
プロデューサー

株式会社浄法寺漆産業 代表取締役社長 松沢卓生

ディレクター

株式会社浄法寺漆産業 代表取締役社長 松沢卓生

デザイナー

山口県立大学 国際文化学部文化創造学科 デザイン創造コース プロダクトデザイン研究室 山口光

デザイナー:山口光

詳細情報

https://lexus.jp/brand/new-takumi/2016/matsuzawa-takuo.html

発売
2018年3月1日
価格

35,000円 (片口、大杯、小杯セットの価格です。 バラ売りの場合、片口25,000円 大杯7000円、小杯7000円)

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

背景

岩手県北部には、柳宗悦の「手仕事の日本」でも紹介された「ひあげ」と呼ばれる伝統的な漆器の片口があり、古くから祝宴に欠かせない地域のシンボルでもあった。少しずつ現代的に形を変えて残されてきたが、木地の生産性や収納性など課題も見られるようになっていたことから、日本酒を楽しむ新たなスタイルを取り入れつつ地方での使用シーンを考慮し、リ・デザインを行った。

経緯とその成果

従来型の片口の注ぎ口が木地製作上の課題となっていたため、工夫して内蔵型のスリット形状とした。それにより手工業での生産(轆轤挽き)での全体形成が可能となり結果的に中量生産が達成された。また、これまでは形状的に食器棚や箱への収まりが良くないと言われていたが、形状を見直すことで収納性が高まった。今回のデザインは、単に日常の道具を作ろうとしたものではなく、地域のシンボルとなっているもののリ・デザインである。未使用時でも堂々とした形であるとともに、民藝品としてのプリミティブな造形も意識しデザインした。轆轤挽きの技術的なサプライズとして、杯を2種収納できるようにもしている。

仕様

材質:ケヤキ、天然漆(国産漆) サイズ:片口/直径10.6×高さ8cm 大杯/直径10.2×高さ3.6cm 小杯/直径8.5×高さ4.5cm 重量:片口/75g 大杯/25g 小杯/25g 容量:片口/180ml(約1合) 日本製

どこで購入できるか、
どこで見られるか

楽天市場 日本漆本舗   クロステラス盛岡(盛岡市大通)
楽天市場 日本漆本舗

審査委員の評価

浄法寺漆と呼ばれる貴重な天然漆で作られたこの酒器のセットは、収納時にすべてのパーツが気持ちよくコンパクトに収まり、作りの精度の高さを感じさせる。伝統的な片口の漆器を現代に向けた仕様で復刻し、生かしていく姿勢にも好感を持った。片口は注ぎ口の出っ張りがなくすっきりしたデザインだが、細部がよく工夫されており、見た目以上に使用感は良かった。漆器ならではとも言える美しい情緒のある佇まいが、お酒を飲む時間を上質にしてくれそうだ。

担当審査委員| 鈴木 元   辰野 しずか   中坊 壮介   村田 智明  

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