GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
超急性期医療救護訓練キット [トリアージ72]
事業主体名
国立研究開発法人産業技術総合研究所
分類
個人・公共向けの意識改善
受賞企業
国立研究開発法人産業技術総合研究所 (茨城県)
受賞番号
19G171311
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

大地震などの災害発災後、72時間を想定した訓練を、簡単に、質の高い訓練として実現するための訓練キット。訓練を主催する自治体や病院にとって手軽に入手でき、訓練時は、参加する医療者、自治体職員、市民にとって、医学的に正しい訓練を実施できるようにデザインしている。

デザインのポイント
1.通常業務が忙しい医療者や自治体職員にも、災害後72時間を想定した訓練を行えるように訓練をパッケージ化
2.医学的監修に基づいた災害時外傷を再現するシールなど、参加市民にわかりやすい訓練をデザイン
3.トリアージを行う医師が、適切な対応を行うこと、傷病者を演じる住民が災害時の振る舞いを学ぶことができる
プロデューサー

国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報研究部門 依田育士

ディレクター

国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報研究部門 依田育士+東京医科大学 救急・災害医学分野 内田康太郎

デザイナー

城山萌々

城山萌々

詳細情報

http://www.disaster-medutainment.jp/

利用開始
2016年8月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

背景

大地震発生後72時間。この間、少しでも多くの人の命を救うための医療救護所という場所が市区町村によって設営されます。医療救護所での救護を想定した訓練は、トリアージ訓練(医療救護訓練)と呼ばれ、自治体職員と医療関係者が主催する他に、地域住民が救護ボランティア役や傷病者役(けがを負った人)として参加し,実施されます。しかし、現在のトリアージ訓練では、主催者である自治体や医療者らの負担が非常に大きく、近隣市民を含む効果的な訓練が実施されているのか?、という点に疑問があります。

経緯とその成果

トリアージ訓練を本格的に計画、実施することは、経済的,時間的コストが大きく、市区町村、病院にとって難しい問題です。しかし、この「トリアージ72」をダウンロードして使用するだけで、主催者は、低コストで、医学的監修に基づいたトリアージ訓練を実現することができます。「トリアージ72」は、3つのツールで構成されています。従来は手作業で化粧として施されていた傷病者役の外傷メークを、一瞬で貼ることで再現可能にした「ムラージュシール」、実際の訓練の様子をビデオに録画し、市民の演技指導の重要点を抽出した「傷病者カード」、訓練に必要な全ての書類一式をまとめた「訓練資料パック」です。こうした訓練キットによって、市民のより積極的訓練参加を支援し、実際の災害時の一番の課題である、医療者が傷病者の状態を見極め、適切な対応を施す訓練を可能にしました。

仕様

利用者のターゲット:市区町村の災害医療救護担当者、災害関連病院の訓練担当者、医療救護所や災害関連病院の近隣住民や周辺勤務者・学生 利用形態:医療救護訓練を行う際に、WEBページからダウンロードし、プリントアウトして使用する 利用範囲:全国の市区町村の医療救護所と災害関連病院

どこで購入できるか、
どこで見られるか

以下のHPから全てが無償でダウンロード可能です。
「トリアージ72」ダウンロードページ

審査委員の評価

トリアージの取り組みにリアリティを加えるステッカーなど、様々な工夫によって訓練を実体験に近づけているという意味で、価値のある取り組みのデザインだ。ただ、コミュニケーションデザインやブランディングの視点で見ると、エンターテイメントとしての視点が補われることで、もっと広がるものであるように感じた。公共の取り組みでもあり、展開次第では全国や世界に発信できるものにもなり得るので、少しもったいない。災害時のトリアージ訓練は非常に重要なので、さらに企画を突き詰めていってほしい。

担当審査委員| 石川 俊祐   太刀川 英輔   廣田 尚子   Miles Pennington  

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