GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
役場庁舎 [当麻町役場]
事業主体名
当麻町
分類
公共の建築・空間
受賞企業
当麻町 (北海道)
株式会社山下設計 (東京都)
株式会社柴滝建築設計事務所 (北海道)
株式会社山脇克彦建築構造設計 (北海道)
受賞番号
19G141111
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この計画は、役場庁舎を「一般流通材による大空間の実現」を目標に、木造在来軸組構法を用いることで地元大工により施工可能な地産地消の公共施設の実現を目指した。柱梁のグリッドを住宅スケールのモジュールを連続することで大空間を確保し、柱を部門の緩やかな境界としての役割を持たせることで従来とは異なる質を持った庁舎となっている。

デザインのポイント
1.「一般流通材による大空間の実現」:公共建築を地元の大工施工により在来軸組構法にて大空間を実現
2.「カラマツ無垢材の構造材利用」:構造材として無垢材では使えなかったカラマツ材を新乾燥技術により利用
3.「町産材100%による建築」:建築に利用された木材(構造材、造作家具、仕上)を100%町産材にて実現
プロデューサー

当麻町 町長 菊川健一

ディレクター

株式会社山下設計 海藤裕司

デザイナー

株式会社山下設計 海藤裕司、柴田俊介+株式会社柴滝建築設計事務所 横山雅行、川田朱+株式会社山脇克彦建築構造設計 山脇克彦

山下設計 海藤裕司、柴田俊介+柴滝建築設計事務所 横山雅行、川田朱+山脇克彦建築構造設計 山脇克彦

詳細情報

http://town.tohma.hokkaido.jp/

竣工
2018年11月
販売地域

日本国内向け

設置場所

北海道上川郡当麻町3条東2丁目11番1号

受賞対象の詳細

背景

私たちは、特殊な技術力を持った大手施工会社が施工の主体であった従来の公共施設ではなく、地元の技術力にて実現可能な公共建築のあり方を考察した。道内では寒冷地木造住宅の設計、施工共に高気密・高断熱に対する技術的な完成度が高く、その技術力を持った大工が多数存在することから、住宅用部材として使われている「一般流通材による大空間の実現」を目標に、地元大工、職人により施工可能な地産地消の公共施設を目指した。また、使用木材について目を向けた際に、道内、地元に多く存在するカラマツ材が優れた強度を持ちながら建築用部材として無垢材のままでは利用できない現状があった。丁度、設計時期に道立林産試験場にて開発されたカラマツ材の新しい乾燥技術による「コアドライⓇ」材により、ねじれ、曲がり、割れの欠点を解消したカラマツ無垢材を今回の計画に利用し、町有林で伐採されたカラマツ材をコアドライ材にて大空間用構造材に利用した。

経緯とその成果

これまで木造で大空間をつくる場合、大断面集成材等を利用することが多かったが、ここでは3,640mmグリッドの繰り返しで大空間を獲得している。このモデュールは各部門や什器配置、使い勝手等を繰り返しスタディし決定した。これは本システムがオフィスや商業建築等、他の建築物にも応用可能なことを示している。無論、体育館のように機能上、中間に柱が配置できない場合、この手法は使えないが、多くの場合3,640mmグリッドの交点に120mm角の小さな柱があっても機能上、大きな支障は生じない。それどころか120mm角の柱が生み出す緩やかな領域感は、従来とは異なるヒューマンスケールの大空間をつくり出す。天井は高窓からの自然光を室内に導くため高さ5.1mとした。柱の座屈防止のため高さ3mに中間梁を設置した。この他に、屋根面に水平剛性と耐力の確保を目的にカラマツCLT版を用いる等、未利用資源の可能性を広げている。

仕様

主な用途:庁舎/敷地面積:4,796.32㎡/建築面積:2,120.04㎡/延床面積:2,669.87㎡/階数:地上1階/構造:木造(在来軸組構法)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

北海道上川郡当麻町3条東2丁目11番1号
当麻町役場ホームページ
当麻町公民館 “まとまーる”
当麻町木育推進拠点施設 「くるみなの木遊館」

審査委員の評価

北海道に建つ町役場。延べ面積は2,669.87㎡と小さくはないが、全体を木造2階建ての在来軸組構法としている。材料も、一般的に流通している120角の木材を使用し、グリットも3640ミリという住宅でよく使用する二間グリットを使用。執務空間の中は、おのずと柱が林立することになるが、柱が適度に領域を生み出し、開放的かつまとまりのある空間となっている。また、120角の材料はこれまでねじれや割れが生じやすいことから構造材としての品質確保が困難だったカラマツを、コアドライという新たな乾燥技術を用いて使用している。

担当審査委員| 永山 祐子   浅子 佳英   林 厚見   山梨 知彦  

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