GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [パティオ梅ヶ丘E/パティオ梅ヶ丘W]
事業主体名
シマダアセットパートナーズ株式会社
分類
中〜大規模集合住宅
受賞企業
シマダアセットパートナーズ株式会社 (東京都)
向山建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
19G131009
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

敷地は住宅街の路地の突き当りにある。事業的・法的条件より敷地を分割し、木造3階建の共同住宅を2棟に分けて建てた。それぞれの敷地内通路を一体にし、共有しあうことでパティオ(中庭)を創出している。約20㎡の住戸が各棟13戸、緑豊かなパティオを囲むように配置した。道路に面したパティオは近隣住民にとっても豊かなスペースになる。

デザインのポイント
1.2棟の敷地内通路を一体化しパティオを形成。住戸はパティオに向け配置し周辺住民へのストレスを回避
2.法的条件を整理、パティオ+階段+バルコニー等より木造準耐火建築物とし、事業的、環境的インパクトを低減
3.パティオを介して豊かな自然環境を享受できる多様な住戸プランを設けている
プロデューサー

シマダアセットパートナーズ株式会社 代表取締役社長 佐藤悌章

ディレクター

シマダアセットパートナーズ株式会社 石黒幹浩

デザイナー

向山建築設計事務所 向山博

向山建築設計事務所 向山博

詳細情報

http://shimada-sap.co.jp/

利用開始
2019年5月
設置場所

東京都世田谷区梅丘

受賞対象の詳細

背景

一般的に住戸面積が20㎡前後と狭い共同住宅は、広さと快適さが比例するかの如く、豊かさがないがしろに計画されている。敷地に無理に納めることで住戸と近隣の窓に見合いが生じ、良好な関係が築きづらい。「パティオ梅ヶ丘」においては分割した敷地の2棟を一体的に計画することで改善を試みた。各棟1階長屋のための敷地内通路、2,3階共同住宅のための窓先空地、どちらも兼ねた敷地の余白を向きあわせて広いパティオ(中庭)を設け、2棟で共有した。パティオに向かって囲むように住戸を配置させることで近隣へのストレスを低減、パティオも2棟分の広さが確保できることで向きあう住戸の離隔も確保できた。古屋解体時に残せなかった桜の大樹があったが、再び桜の高木をパティオに植えることもできた。桜が咲くのを近隣住民にも楽しみにしてもらいたい。生活スタイルの違う住民が住むことになっても、パティオを介して良好な関係を築いてくれるはずである

経緯とその成果

住戸にはパティオからアクセスする。上階にはスリット状に抜けた階段を上っていく。階段は光や風、その先に見える隣地の緑、空などの自然環境をパティオに届けてくれる。階段は2つの住戸に挟まれる階段室型。これより各住戸は2方向以上の開口が確保できる。法的に必要になった住戸のバルコニーは日射や向きあう棟からの視線も制御してくれる。また建物を雁行させることで最下階の住戸は側面の窓で採光面積を確保している。結果的にこれも住戸室内からの視野を広げ、見合いを低減させている。バルコニーや雁行させた建物は外観に陰影を与え、堅牢で彫りの深い豊かな街並みのような表情を創りだしている。外壁の色は日干し煉瓦のような地面の土を連想させる。屋外階段、バルコニーの壁天井まで連続していて、豊かな屋外空間がひだ状に建物に入り込む様子が室内外から視覚的に感じられる。

仕様

E棟:共同住宅+長屋 13戸 木造3階建 敷地面積 179.50㎡ 建築面積107.10㎡ 延床面積298.35㎡ / W棟:共同住宅+長屋 13戸 木造3階建 敷地面積 178.20㎡ 建築面積106.85㎡ 延床面積295.97㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都世田谷区
シマダアセットパートナーズ株式会社

審査委員の評価

あえて敷地を分割し、その分割した敷地をまたがるように中庭を設けることで、地域にとっても住戸にとっても有用なオープンスペースをつくりだしている逆転の発想が面白い。中庭に対して丁寧に雁行配置させ、また階段室を利用して周辺への立体的な視線の抜けを取ることで、圧迫感がうまく軽減できている。雁行の折れ曲りに開口部を開けることで、内部空間にとっても雁行が大きな効果をもたらしている。敷地分割計画、住戸配置計画、平面計画、立面計画までブレない軸とコンセプトがあり、それによって質の高いデザインが実現している。

担当審査委員| 篠原 聡子   猪熊 純   原田 真宏   藤原 徹平  

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