GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
新築分譲一戸建て [デュオアベニュー国立ノーブル]
事業主体名
株式会社フージャースアベニュー
分類
戸建・小規模住宅関連のサービス、システム/HEMS
受賞企業
株式会社フージャースアベニュー (東京都)
受賞番号
19G120969
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

近年、災害の観点で共助の重要性がクローズアップされているが実現するには課題が多い。そこで53世帯でも災害を乗り越えられる街をデザイン。日常からコミュニティが形成され、更にそれを防災共助へ発展させる仕組みだ。自治会設立・ICTサービス・住民イベント・防災機能を持つ公園・オリジナル防災マニュアルの提供等多角的に取り組んだ。

デザインのポイント
1.日常会話を誘発するオープン外構とストリートデザイン、避難動線にも配慮した公園を街の中心に配置
2.自治会を新規設立、災害時ICTサービス「ゆいぽた」の導入、防災倉庫等の防災機能を持たせた公園計画
3.防災アドバイザー監修による、本街区専用防災シミュレーションブックの提供、参加型防災体験イベントの実施
プロデューサー

櫻井 修、柴多 望未、湊 菜々絵、庄司 奈津美

利用開始
2019年3月
価格

54,000,000 ~ 70,000,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都国分寺市西町一丁目

受賞対象の詳細

背景

災害が起きた時、「国や自治体がなんとかしてくれるはず」と期待してしまうが、公助には物資・避難場所の提供において限界があり、十分とは言えない。加えて、公助に頼らない共助の意識はまだまだ低いと言われている。そして、共助関係を構築する上で、日常のコミュニティ形成が不可欠となるが、共働き世帯が増加傾向にあり、その時間確保が難しく、自治会が無い地域も散見される。共助の観点で、分譲マンションでは防災備品の提供・防災倉庫設置・コミュニティ支援など、ハードとソフトの両面から管理会社のサポートにより行われている。一方、戸建住宅は各世帯独自の防災対策が基本となるため、一般的に200戸を超える大規模分譲でない限り集合住宅より劣る部分が大きい。そこで、53世帯という小規模分譲戸建てだからこそ実現できる、共助に着目した街づくりをデザインしたいと考えた。

経緯とその成果

災害を乗り越えられる「共助」にする為には、日常からのコミュニティ形成が重要である。会話が生まれ易い街区計画とする為、3方向からアプローチ可能な公園を街の中心に配置、1つのストリートを15世帯に留め、オープン外構と共に1.5mの建物セットバックを採用した。このコミュニティを防災共助に発展させるべく公園には、防災倉庫とかまどベンチを設置し防災機能を備えた。また公園を利用し、防災アドバイザー岡部氏監修による参加型防災イベントを実施。多くの入居者が参加し共助意識を高められ、日経新聞にも掲載された。全棟引き渡しが完了した今年、本街区専用の防災シミュレーションブックを作成し、入居者に配布を行った。時間が経過すると忘れがちになる防災の意識を低下させないために、定期的に防災を考えるきっかけづくりを行うことを計画している。小規模分譲でも自立的に共助が生まれる街づくりを今後も取り組んでいきたい。

仕様

敷地面積:10320.33㎡、建築面積:5278.34㎡、構造・規模:2×4工法・木造2階建て、総戸数:53戸

審査委員の評価

戸建住宅団地における、防災共助を促す取り組みである。災害を乗り越えられる「共助」の為には、日常のコミュニティ形成が重要であるとの考えに基づき、街区中央に公園を配置して定期的に住民参加型防災イベントを開催するなど、コミュニティ形成と防災対策を一連のものと位置づけ、意欲的に取り組んでいる点が高く評価できる。この取り組みが、竣工時の一時的なものとしてではなく、長く継続されることで、災害時に大きな効果が発揮されることを期待したい。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   千葉 学   栃澤 麻利  

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