GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅(賃貸) [LEGALAND高円寺]
事業主体名
株式会社リーガル不動産
分類
共同住宅
受賞企業
株式会社リーガル不動産 (大阪府)
株式会社プラスマイズミアーキテクト (東京都)
受賞番号
19G120937
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

賃貸集合住宅の共用部は難しい。レンタブル比が大きな指標を占め、単調になりがちだ。 空間の明暗、高さ、色、床の触感を意識し、動線に流れをつけた。路地のような共用部が、街と住戸をつなぐ。階段からは地域の核である、高円寺のお堂を望む。季節感や地域性を取り入れた。居住者の日常の風景を少しでも豊かにできればと考えた。

デザインのポイント
1.階段を直線に伸ばし、高円寺の本堂に向けた。レンタブル比の合理性は担保しつつ、参道の緑を望む場とした。
2.既存の高低を活かし、スキップフロアとした。階段の左右、半階ごとに住戸が現れ、路地のような場となった。
3.階段室に2つ窓を設けた。高円寺の本堂を望む窓と、空を切取る大きな天窓。明るく、季節を感じる場とした。
プロデューサー

株式会社リーガル不動産 山名孝宏

ディレクター

株式会社リーガル不動産 大坂大樹

デザイナー

株式会社プラスマイズミアーキテクト 真泉洋介

詳細情報

http://www.maizumi.net/pg57.html

利用開始
2019年2月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

背景

賃貸集合住宅の共用部はストレスと考えられることが多い。 経済合理性が特に優先されるプログラムであり、収支上は共用部を最小にし、イニシャルを抑えることがわかりやすい合理化だ。無駄と捉えられる共用部は、暗く狭い階段の積み重ねと、画一的な廊下になる。 高円寺の路地を歩くのは楽しい。先の見えないくねくね曲がった狭い道の連続。建物に切り取られた空に向かって、路地の階段を上がると、徐々に視点が変わり、振り返れば抜けた風景が望める。 誰もが経験したことがあるような街を歩く楽しさのようなものを賃貸共同住宅の共用部に取り込めないか。街の景色や季節感を取り込み、画一的でない場がつくれないかと考えた。 賃貸集合住宅の空室率の増加や、住まい方の多様化が進む現状の中で、単純な機能の付加による差別化でなく、日常の風景を豊かにすることを目指した。

経緯とその成果

経済合理性の視点から、ワンルーム集合住宅の共用部が最小限になる一方で、空間体験の視点では、共用部は「公」と「私」の境目の繋ぎの場であり、かつ、大事な家の門構えだ。 私たちはイッテコイの階段を一本のテッポウ階段に延ばした。その向きを近隣の地域の核である高円寺の本堂に向け、参道のような、森の季節感を感じられる場を目指した。階段形状の操作なので、施工床面積はほぼ変わらず、レンタブル比の合理性は担保した。 また、敷地の既存の高低差を活かし、半階ずれたフロアを構成とし、最大高さを抑え、収支計画に見合うボリュームを達成した。トップライトから空が望めるテッポウ階段の左右に、半階ごとに住戸が現れ、街並みや路地のような場所になった。 屋内からは高円寺の鬼瓦を望む。道路からは路地のような空に続く階段を望む。 地域性を意識し、建築の佇まいを整えることを大切に、ここでしか成り立たない価値を生み出すことを目指した。

仕様

敷地面積:356.67m² 建築面積:196.65m² 延床面積:854.13m² 主体構造:鉄筋コンクリート壁式構造 階数:地上4階、地下1階 建物用途:共同住宅(賃貸) 住戸数:26戸

審査委員の評価

高密度なワンルームマンションながら、各住戸をつなぐ動線を、パースペクティブを効かせたトップライトをもつ鉄砲階段とすることで、狭い路地を行き来する楽しさを巧く演出している。折り返し階段や螺旋階段とは一線を画した共用部の計画には、効率性だけに屈することのない設計者の強い意図が感じられる。中低層集合住宅における建物内動線のプロトタイプの一つとして見習うべきデザインといえる。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   千葉 学   栃澤 麻利  

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