GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [飛騨高山の再生板倉]
事業主体名
寺崎圭太郎
分類
戸建て住宅
受賞企業
ワタナベ建築 (岐阜県)
受賞番号
19G120929
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

築130年の板倉を改築し、現代的な機能と伝統的な美観を調和させながら住宅として再生することで、現代における古民家再生と地域景観保持の一つの形を提示した。

デザインのポイント
1.外観印象を元に保つことで地域景観を保持する
2.現代の生活様式に合致した内装や機能設備を施す
3.古民家の利活用手法のモデルとなるべく、現代的機能と伝統的美観を両立させる
プロデューサー

寺崎圭太郎

ディレクター

ワタナベ建築 渡邊覚+寺崎圭太郎

デザイナー

ワタナベ建築 渡邊覚

渡邊覚

利用開始
2019年4月2日
販売地域

日本国内向け

設置場所

岐阜県高山市国府町宇津江

受賞対象の詳細

背景

世界遺産白川郷を擁する岐阜県の飛騨地方でも古民家の減少が進んでおり、景観という地域資源に影響を与えている。現代の生活様式に合致していない機能・性能のままでは維持や利用が難しいため、古民家は放置され倒壊したり、解体され内装の資材などとして地域外へ流出したりすることが問題視されている。この問題を解決のするために、伝統的な美観と現代的な機能性能を両立させた古民家の再生手法が必要とされていた。

経緯とその成果

大家族の集住から小さな単位で住まう歴史上の大きな生活様式の変化に対応するために、母屋より小さく建てられる種籾保存庫の「板倉」を住宅に転用し再生を行うことにした。デザインでは元の外観印象を大きく変えること無く採光と通風を実現し、現代の生活様式に即した内装デザインや断熱などの住宅性能を施し、また、必要な設備を小面積に設置することを目指した。これらを実現するために、建物の形状と質感に合わせた木製二重窓や外壁を切り取りドアに造り替えるなど建具の製作や、古材を用いた水回り設備の設置などで、作為の跡をなるべく残さない「変わらないために、変える」デザインを行った。

仕様

建築面積43平米 木造軸組工法 二階建て

どこで購入できるか、
どこで見られるか

岐阜県高山市国府町宇津江で受賞作の他に複数の事例を見ることが出来る
渡邊覚(ワタナベ建築)ウエブサイト

審査委員の評価

もともと母屋に対する離れのようにしてつくられていた倉庫を改修して住宅にした計画である。そもそも住宅ではなかった小さな建築には、それだけで愛らしい魅力的なスケール感と不思議な佇まいがある。それを住まいにしてしまうという決断だけで、これまで味わったことのない新鮮な体験をもたらしてくれそうだ。だから改修において、性能面での必要な措置を最小限施すに留めている判断は、冴えている。このようなアイデアが今後も継続されると、住まいそのものに対する概念も大きく変わってきそうだ。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   千葉 学   栃澤 麻利  

ページトップへ