GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
境界共有型分譲住宅 [固有の個性を持った小空間が集まって形成された小さな町]
事業主体名
株式会社三栄建築設計
分類
戸建て住宅
受賞企業
株式会社三栄建築設計 (東京都)
受賞番号
18G100874
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

下北沢駅近くの住宅街に建つ木造2階建3棟の「境界共有型分譲住宅」です。本計画では隣棟間の「外構(裏)」に注力しました。一般的な都市部の狭小分譲住宅では、「外構(裏)」に室外機や給湯器等の設備機器が置かれ、光も入り難く豊かな空間としては扱われていません。本計画では3棟同時設計で「外構(裏)」を「庭(表)」に転換し、敷地内全体に魅力的な空間を散在させています。「庭(表)」の地面には多種のグランドカバーを植え込み、立木は落葉樹と常緑樹を組合せてグリーンカーペットを形成しています。3棟同時設計で窓と壁の位置を操作し、各棟内部プライバシーを守ると同時に緑・光・空という豊かさを獲得しています。

プロデューサー

株式会社三栄建築設計 デザイン研究開発室 並木昭久、山口東洋彦、山田麻子

ディレクター

株式会社三栄建築設計 東京支店 森田雄一郎 土屋良徳、佐藤真、高石和幸

デザイナー

アンズ・デザイン・ワークス株式会社 保坂裕信

アンズ・デザイン・ワークス株式会社 保坂裕信

詳細情報

http://san-a.com/pj/meldia_shimokitazawa/sht/

発売
2018年5月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

外構(裏)を庭(表)に転換し、曖昧な境界を介するコミュニティー作りを誘発する「境界共有型分譲住宅」

背景

以前は程よいスケール感を持った木造住宅が軒を連ね、路地空間や庭、濡れ縁などがその地域のコミュニティーを形成し、町形成の一つの要素だったと感じます。しかし現代社会では地域に閉ざした住宅も多く立ち並び、結果地域のコミュニティーは希薄になり町の密度は下がっているように感じます。また、景観や地域性を省みない住宅開発が戦後進んだ結果、人間関係のみならず町の風景さえもまとまりを失い分断されてきました。そのような社会背景の中で本物件を通して、敷地と敷地の境界線を曖昧にし、ヒューマンスケールの家を建て、家と家の間の空間を豊かな空間に転化し、各家の内部プライバシーは守りながら豊かな外部空間とも緩やかにつながり、家と家の間の豊かな空間を介してお互いにコミュニティーを形成する、ここにしかない小さい町をデザインしました。

デザイナーの想い

異形の複雑な敷地を逆にここにしかない魅力に転換しようと様々な形や仕上、個性を持った空間を敷地内全体に散在させるようデザインしました。3棟それぞれ家が建つ地面の高さ設定が異なる敷地条件の中、各棟内部天井高さで調整する事でスカイラインを統一し、3棟で1棟に見えるよう配慮しています。「外構(裏)」の空間を魅力的な「庭(表)」に転換するために室外機や給湯器の置き場を綿密に計画し徹底的に隠す事で、裏のない「全てが表」の3棟の分譲住宅を成立させています。将来的に「庭(表)」のグランドカバーや樹木が育ち、様々な角度から四季を楽しみそれを介してコミュニティーが広がるよう窓と壁の配置に留意しています。3棟共高いレベルと低いレベル2種のルーフバルコニーを計画する事で水平だけではなく縦の関係もデザインし、お互い程よい距離感の中でグランドレベルのコミュニティーだけでなく空中のコミュニティーも同時に獲得しました。

仕様

全3棟、木造2階建て、軸組工法、基礎:ベタ基礎、 敷地面積:100.01㎡~ 115.99㎡、建築面積:49.20㎡~49.67㎡、延床面積:93.51㎡~95.13㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社三栄建築設計 東京支店
北沢住宅計画

審査委員の評価

襞状の外形をもつ集合住宅であるが、その複雑な形態は、開口部の位置などを調整しながら、私的領域を外部空間へ拡張させるような建築的工夫である。耐久性の観点で適切な配慮がなされているとの前提にたっての審査であったが、立体的な外部空間が、気配を交換しあうような生活空間であることが関心を集めた。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   手塚 由比   栃澤 麻利  

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