GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [ハウス グッパル]
事業主体名
建主
分類
戸建て住宅
受賞企業
bandao 一級建築士事務所 (千葉県)
受賞番号
18G100831
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

気仙沼市の防災集団移転先の敷地に、地域コミュニティを育む場として機能する住宅を新築する計画です。防災集団移転の課題は、地域コミュニティの形成をどのようにして進めるか、ということです。しかし、具体的な対策がないまま急速に区画造成が進められ、住宅が建設されるのが実情です。そこで、地域コミュニティを育む場として、「地元の人たちが集い、語らう居場所=グッパル(Good Pals)」のある住宅を提案しました。これが、「ハウス グッパル」です。施主が、音楽に携わっていたため、グッパルはコミュニティスタジオとして計画しました。間口は広く地域に開けており、地元の人たちの交流の場として機能しています。

プロデューサー

菅原宏

ディレクター

bandao 一級建築士事務所 上野達郎

デザイナー

bandao 一級建築士事務所 上野達郎

詳細情報

http://www.bandao.jp

利用開始
2018年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県気仙沼市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「グッパル」が付随した住宅を計画することで、地域コミュニティを育む場をデザインする。

背景

ハウス グッパルの施主は東日本大震災で被災し、地元で33年間営んできた店と住宅を失いました。「地元に愛され育まれ、そして地元に恩返し」という施主の言葉が、新築する住宅の計画を進める中で、特に印象に残りました。店や住宅は失っても施主の地元を思う心は変わらない。施主の強い思いを感じた私たちは、「地元の人たちが集い、語らう居場所=グッパル(Good Pals)」が付随した住宅をつくることを提案しました。このような居場所をつくることが、施主が願う地元への恩返しになると考えたからです。平成29年度調査で、気仙沼市における高齢化率は35.6%。移転する人たちの多くが高齢者であることからも、防災集団移転先に互助・共助の地域コミュニティを形成する必要を感じました。

デザイナーの想い

外観は、壁と屋根の立面比を気仙沼の民家に倣うことで、地域の人たちにも愛着がわく表情となることを目指しました。グッパルの南北の間口は全て開口部とし、立ち寄りやすい場となるよう計画しました。また、床材や壁はパイン無垢材で仕上げ、全体的に木の香りや温もりを体感できる空間としました。一方、個室や水回りは、壁面を多くするとともに遮音材張りとし、プライバシーに配慮しました。本計画では、グッパルをコミュニティスタジオとして設計しましたが、本来その機能は多様です。大切なことは、そこが、地域コミュニティを育む場となることです。現在、ハウス グッパルでは、バーベキューや音楽ライブが行われており、そこは、近隣の人々や施主の仲間が気軽に集い、語らう居場所として機能しています。今後も、ハウス グッパルⅡ、Ⅲとグッパルが付随した住宅を設計していくことで、地域コミュニティを育む場をデザインできればと考えています。

仕様

敷地面積:329.03㎡(100坪) 建築面積:86.12㎡(26坪) 延床面積:136.49㎡(41坪) 構造:木造 階数:2階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

bandao 一級建築士事務所

審査委員の評価

防災集団移転では地域コミュニティをどのように形成していくかが大きな課題となる。ゆえ、コミュニティ施設を移転先に設けた事例はこれまでにも多く見られたが、本件は住宅自体を大胆に開き、その場に住みつつ、コミュニティを育む場として地域に開放してしまうという挑戦的な試みで、非常に興味深い。地域との関わりが持てる空間を内包した住宅では、今までの閉じた個人住宅とは全く異なる住まい方が実現されているのではないかと思う。「グッパル」が地域に親しまれる場として定着し、地域・住まい手の双方にとってより良い効果を生み出す場となっていくことを期待する。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   手塚 由比   栃澤 麻利  

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