GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
交流文化芸術センター、市立美術館 [上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館(サントミューゼ)]
事業主体名
上田市
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
上田市交流文化芸術センター 上田市立美術館 (長野県)
株式会社柳澤孝彦+TAK建築研究所 (東京都)
株式会社梓設計 (東京都)
受賞番号
15G101016
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

1000年の歴史と文化を育んできた東信濃上田市を流れる千曲川のほとりに建設された劇場と美術館合築の文化施設です。大きな敷地の中を伸びやかに円周300mの大回廊が大地を巡り芝生広場と建築物の間を貫き、全ての施設の入口に直結する配置構成が地域性を際立てた特長のある新しい環境デザインです。大半の施設を1階に集約配置したこの低層建築は人に優しい水平動線を基本としたバリアフリーに徹し、随所で大地の自然と接する安全で心地良い施設環境として、利用者の寄り付き易さ見透しの良い開放性と共に、施設利用への親近性を高めています。

プロデューサー

柳澤孝彦+TAK建築研究所 代表取締役 柳澤孝彦

ディレクター

梓設計 常務執行役員 永池雅人、 柳澤孝彦+TAK建築研究所 部長 篠田隆

デザイナー

梓設計 永廣スタジオ 主幹 鈴木教久、柳澤孝彦+TAK建築研究所 課長 島田直樹

詳細情報

https://www.santomyuze.com

利用開始
2014年10月2日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

長野県上田市天神三丁目15番15号

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

①地域風土に密着した施設②利用者に優しく分り易い開放的な施設③柔軟性のある構成④地産地消の素材構成

背景

自然の営みと深い関係の中で育まれてきた上田の歴史文化の文脈を捉えれば、接地性の高い伸びやかな低層配置が必然だと考え、また、常々公共建築は極力低層が利用者への優しさや地域との密着度が高く、理想だとの考えに基づいたものです。従って空へ向う高さの時代を超えて、広い敷地一杯に大地に根差した低層配置で、上田の自然に親しく密着し、呼吸する環境デザインを目指しました。

デザイナーの想い

上田市は歴史・文化・自然の三つの文脈が織り成す特徴ある風土を築いてきた。この豊かな風土を世代を超えて継承する為にも、千年の歴史が築いてきた地域の風土、基調景観を舞台として、四季折々の豊かな自然との共生を図る計画を目指した。

企画・開発の意義

デザインコンセプトを適格に建築につくり込むことで、①地域の人々に身近な利用しやすい文化拠点の創出による文化発展への寄与。②地域と調和した施設で風土への連帯意識を向上。③世界的で文化的な情報交流。

創意工夫

〈クラスターシステム〉配置構成は円環の交流プロムナードに全ての機能空間の出入口が直結するクラスターシステムである。その寄り付き易さは開放性のある構成による見通しの良さと共に施設利用を身近にする親近性を高めている。劇場及美術館の主要機能空間は千曲川に極力添う配置とし、駐車場と主出入口を直結させるとともに施設の随所に千曲川を身近にする眺望を獲得している。〈視覚交流〉配置計画がもたらすもう一つの特長に多元的な視覚交流がある。施設の随所から各機能空間相互の人々の動きの中に、上田の山並み迄見渡せる開放的な空間構成は、上田の風土の中に時空を共有する人と人、そして人と上田を結ぶ心の絆を生む。〈地産地消〉素材の構成は極力自然素材を基本と考え、外装にはコンクリート打ち放しと焼杉板、内装は「上田の森」をテーマに現地産唐松加工材を徹底使用した。現地産間伐唐松約3000本が加工され地球環境に優しい施設としている。

仕様

用途:劇場・美術館、敷地面積 45,468.18㎡、建築面積 12,283.20㎡、延床面積 17,635.19㎡、階数:地下1階、地上5階、主体構造: 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造

どこで購入できるか、
どこで見られるか

長野県上田市天神三丁目15番15号
上田市/ サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター、上田市立美術館)
株式会社 柳澤孝彦+TAK建築研究所
株式会社梓設計

審査委員の評価

地方都市の文化芸術施設はいわゆる「ハコモノ」と呼ばれ、ハードの整備のみが先行し、過剰に立派なデザインが横行した時代がありました。この上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館は、全体を低層に抑えて主な機能を1階に納めることで、使い手の目線を十分に考慮したデザインが展開していると感じさせます。やや茫漠とした郊外型の敷地に、中心性の強い円形の広場を配することで、場所をしっかりと定義する。その上で建築とランドスケールを関係づけながらプランニングする手法が、地方都市の文化施設として質の高いデザインを実現させていると思います。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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