GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
3世帯住宅 [西台の3世帯住宅]
事業主体名
個人
分類
住宅・住空間
受賞企業
公立大学法人前橋工科大学 (群馬県)
株式会社石田敏明建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
15G090866
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

親子三世帯の集合住宅である。西側前面道路は交通量が多く、隣接する3辺は中層の工場に囲まれている。このような環境下で外に閉じつつ内に開くこと、世帯間の緩やかな関係性と心地よい住環境を手に入れることが求められた。コミュニケーションや環境調整のよりどころとなる吹き抜けのある通過動線を兼ねた共用テラスと半内部化した小さなテラスを外縁に7つ設けることで、室内の開放性と風や光が通リ抜ける住環境を獲得している。針葉樹合板打放しの杢目が転写された外壁は、周辺建物とは異なる存在感を示しつつも柔らかい質感と時とともに移ろう表情を生み出している。自然の風景に還元した都市型集住体のプロトタイプである。

プロデューサー

島田行雄

ディレクター

石田敏明

デザイナー

石田敏明、熊澤暢子

竣工
2014年7月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都板橋区

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

外に閉じつつ内に開くことと自然の風景に還元した都市型集住体のプロトタイプを目指している。

背景

核家族による世帯の分散化から少子高齢化と介護を見据えた時代の多世帯、多世代の住まい方の提案が求められている。ここでは都市部における各世帯間のプライヴァシーとコミュニケーションの確保、開かれた共用スペース、室内だけど外に開かれた自然が感じられる住環境の獲得を目指した。

デザイナーの想い

周辺環境が余り住環境に適していない状況下においても外との繋がりや自然が感じられる室内環境を構築したい。周辺建物とは異なる存在感を示しつつ、周辺環境との調和を図ること、無機質なコンクリートに有機的な表情を与えること、離れているけど近くに居る感覚など、互いに相反する事象を成立させる都市型集住体の創造を目指している。

企画・開発の意義

建物密集地における都市型集住体のプロトタイプの開発は普遍的なデザイン目標であり、隣接する環境を調整する可能性を持っている。ここでは大小のテラスやヴォイドスペースを効果的に配することで、周辺建物との距離感の確保や微気候に寄与している。

創意工夫

隣接する建物との関係を調整し、室内だけど外に開かれた自然が感じられる住環境を獲得するため以下のようなデザイン的工夫をしている。1)1階の駐車スペースを半地下階とすることで階層は半階ずれるため、道路や隣接建物との関係が緩和される。2)2階から上層階を分棟にすることで、中央に大きなヴォイドを生み出し、風の通り道、採光の確保と建物スケールも小さく抑えることができた。3)建物外縁に7つ、中央に2つのテラスを設け半内部化することで、室内に居ながら外に開かれた自然が感じられる住環境の獲得と隣接する建物間の距離の調整が可能となった。4)外装を針葉樹合板打放しとすることで杢目が転写され、無機質なコンクリートだけど有機的な表情を生み出している。5)東棟、西棟の階高さを少しだけずらすこと、リビングの配置をずらすこと、窓の大きさや位置を変えることで、共用テラスを挟んで向かい合う三世帯の関係を調整している。

仕様

用途地域:準工業地域/防火地域:準防火地域/高度地区:第2種高度地区/道路:幅員11.0m/構造:鉄筋コンクリート造/基礎:杭基礎/階数:地上4階建+PH/最高高さ:9.977m/敷地面積:205.88㎡/建築面積:121.86㎡ 延床面積:396.56㎡/1階床面積:96.993㎡/2階床面積:98.302㎡/3階床面積:98.533㎡/4階床面積:96.924㎡

審査委員の評価

親子三世帯の住宅という設定であるが、階段などの動線も兼ねた共用のテラスの作り方が世帯間の距離を程よく調節しながら、室内に外部を取り込むことにも成功しており、親族に限らない利用が可能な計画となっている点が評価できる。また、交通量の多い道路と中層の工場に囲まれるという住居としは厳しい立地の中で、彫り込まれたバルコニーなど居住性を上げる効果的な工夫がみられ、素材の選択などもふくめて良質な都市住宅となっている。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   中村 拓志   松村 秀一  

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