GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
個人住宅 [空の家]
事業主体名
個人
分類
住宅・住空間
受賞企業
寺下史朗 (和歌山県)
株式会社アーキヴィジョン広谷スタジオ (東京都)
株式会社淺川組 (和歌山県)
受賞番号
14G100830
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

閑静な住宅街の一角に、5つの小さな家が並ぶ風景をつくった。 小さな家は銅板で覆い、それらを地元の杉材の壁がつなぐ。この二つの形態による分節と連続、そして二つの素材の対比がつくる風景は個性的であるが、時間と共にこの街角になくてはならない雰囲気を醸し出すであろう。 一つ目の小さな家はエントランスコートで、空に向けた開口と水盤を設け、光と水が織りなす 空間を街に開く様に開口をしつらえている。残りの4つの小さな家は、居間、家事室、主寝室、和室のゲストルームである。庭を含めた空間の分節と連続。そして光と水のつくる風景が、この住宅のテーマである。

デザイナー

株式会社アーキヴィジョン広谷スタジオ 広谷純弘+石田有作

詳細情報

http://www.archivision-hs.co.jp/

利用開始
2013年7月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

背景

施主は、子供達が独立したのをきっかけに、夫婦と愛犬とで暮らし、趣味を楽しむ家を建てる事になった。敷地は和歌山市の閑静な住宅地で、趣味のオーディオを大音量で楽しみ、大量の蔵書を並べ、庭を楽しむゆったりとした居住空間が欲しいという事であった。 私達の今までの作品を見て、仕事を依頼されたのが、設計に関わるきっかけであった。

経緯とその成果

時間をかけて街に個性的な風景を作ると共に、プライバシーを確保しつつ庭と連続する暮らしの空間をつくる。

デザイナーの想い

それぞれの街は相応しい風景を持つべきだと思う。安価な人工建材の建物や住宅メーカーの住宅ばかりでは、風景が貧しいだけでなく、風景が標準化されてしまう。かと言って突飛な形で自己主張ばかりの建築でも困る。個性があって、優れた風景の一員となる様な建築を作りたいと考えています。

企画・開発の意義

屋敷町と言われた街が、相続等で敷地が細分化されるか集合住宅となり、その姿を残している街はごく限られた場所に限定されている。地方でも同様であるが、東京に比べて土地の値段が低い事から、まだ細分化されずに屋敷町の体を成している。かつての施主は自分の家にこだわり個性的な構えの家を建てつつ、その集合体として豊かな街並を形成してきた。この住宅によって、そのような街の風景を再構築したいと考えた。

創意工夫

5つの家型とそれらを壁が繋ぐ外観とし、仕上げには安価な人工建材を使わず、銅板と地元の杉材を用いた。単純な二つの形態による分節と連続、そして昔からあった二つの素材の対比がつくる風景は個性的であるが、時間と共に素材の表情が変化し、やがてこの街角にはなくてはならない雰囲気を醸し出すと思う。また、家型の一つはエントランスコートで、街に向けた開口から水盤が見える仕掛けである。人々の心に「小さな家が並んだ屋敷のある街」とか「水盤の家のある街」といったイメージを残せたらと考えた。 また内部空間においては、塀の配置や開口部を調整しプライバシーを保つ様に計画した。その上で、例えば主寝室から庭を通してリビングを眺めれば、その向こうの庭や更に向こうの室内へと視線が連続する様な庭と連続間のある居住空間を実現するため、性格の異なる3つの庭に分け、これらに絡み雁行するように各室の配置を計画した。

仕様

○個人住宅 ○家族構成:夫婦+犬 ○鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)○地上2階地下1階建て ○建築面積:202㎡ ○延床面積:285㎡

審査委員の評価

平屋建てでかなり大きな住宅と思われるが、各部屋に変形四角錐の屋根を架け、分散化することによってスケールダウンしている。単体の建物として、洗練された高級住宅だといえよう。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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