GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
実験台 [リフォルマ]
事業主体名
株式会社岡村製作所
領域/分類
社会領域 - 医療関連機器設備
受賞企業
株式会社岡村製作所 (神奈川県)
受賞番号
09D01015
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

基本となるコアフレームに、ブラケットにより天板などのオプションパーツを自由自在に組み合わせることで、実験内容や作業姿勢に合わせた最適な実験台を構成することが可能なラボシステム。従来の固定的な実験台ではなく、実験内容の変化に対してパーツの組み替えによって対応できるレイアウトのフレキシビリティを備えています。実験に必要なガスや電気などの設備配管を製品内部で処理するワイヤリング機能や大型機器に対応する優れた耐荷重性などで、機能的な実験環境を構成できます。また、やわらかで明るい印象を与える木目パネルを実験台に新たに展開し、機能性とともに使う人が最大限のパフォーマンスを発揮できる快適性を実現しました。

プロデューサー

株式会社岡村製作所 マーケティング本部医療研究施設製品部 鈴木俊見

デザイナー

株式会社岡村製作所 デザイン本部製品デザイン部 榊原義弥

発売
2009年2月1日
価格

255,700 ~ 1,334,300円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

外国人研究者や女性研究者が年々増加する中で、様々な体格の研究員、立ち作業や座り作業という異なる作業姿勢に適切な作業面高さや作業環境を確保すること、次々と変化する最新の科学機器の導入や研究員数の増減によるレイアウト変更に対応できるフレキシビリティの実現を目指しました。また暗くなりがちな実験室に明るい雰囲気を作り出し、研究員が最大限の能力を発揮できる快適な実験・研究環境を作り出すことも目標としました。

デザイナーのコメント

多種多様でより深い研究が行われている現在、研究サイクルの短期化、研究分野のボーダレス化も進んでいます。従来の固定的な実験台ではなく、様々な実験・研究内容に対応するフレキシブルな機能性と研究者が最大限のパフォーマンスを発揮できる快適性を実現した新たなラボシステムを目指しました。また転用性にも重きを置き、ライフサイクルの長い製品を目指すことで、無駄なモノを生み出さない環境配慮も行いました。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

日本国内の国公立系研究所、民間研究所や大学等の教育施設における研究室など、日本人をはじめ海外からの留学生や特設研究員、年々増加している女性の研究者など、多様な体格の研究者を対象とました。特に、日本政府の「政府課題解決型研究開発 重点推進4分野」にも指定されているライフサイエンスやナノテク・環境等の科学技術立国を推進する最先端の研究をしている研究者を想定しました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

実験内容の変化や研究者の体格差により、天板や器具・書類などを保管・収納するブラケット棚の高さを自在に変更でき、実験・研究に使用する科学機器の大きさや配置によって研究員たちが最も使い易いレイアウトに構成が出来ます。また、木目パネルを取付けることで暗く狭いイメージになりがちな実験室を明るく心地よい雰囲気に変え、安全で快適な新たな実験・研究作業環境の空間構成を実現しました。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

本製品は、コアとなるフレームにブラケットでパーツを引っ掛けていく構造とすることで組み合せや組み替え性能を高め、さらにコアとなるフレーム同士の連結も可能にすることにより、レイアウト変更が必要な場合でも、既存パーツを流用したり、新規パーツを追加することで新たな構成が可能です。これにより、極力無駄な廃棄物を排出せず、効率的に転用を可能とし、その時々に求められる実験環境を実現します。

その問題点に対し、どのように対応したか

これまでの実験台では、実験・研究室が入っている既存の建物の改装や改築、大学等の研究室における一年毎の人数の増減によるレイアウト変更の際に、既存の実験台をそのまま使用することは難しく、無理に使用しようとすると非常に使い勝手が悪い実験・研究室になってしまっていました。そのために新たに必要とされる環境を実現するために、まだ使える既存の実験台を廃棄し、新たな実験台に入れ替えるという無駄が生じていました。

審査委員の評価

これまで機能さえクリアしていれば良しとされてきたラボ空間に、すっきりとした美しさをもたらした。作業台の高さ調整や、レイアウトを自由に変えることの出来るフレキシビリティーは、快適な人に優しいデザインであると同時に、機能的なデザインでもある。これまでデザインの持つ力が発揮されにくかった、専門領域の空間作りに、ひとつの目指すべき方向性や可能性を示したことは大いに評価できる。

担当審査委員| 和田 達也   大月 ヒロ子   橋田 規子   日高 一樹  

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