GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
新聞ブログ [読みやすい、使いやすい、広がりやすい、情報発信メディア]
部門/分類
コミュニケーションデザイン部門 - デジタルメディア
受賞企業
中央大学 総合政策学部 (東京都)
シックス・アパート株式会社 (東京都)
株式会社電通 (東京都)
受賞番号
07C02041
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「新聞ブログ」は情報発信メディアとして、個人から組織にいたるまで、様々な用途で利用いただけます。特に教育教材としての活用には期待をしており、楽しみながら作文能力、情報リテラシー能力を高めることができるツールです。このソフトウェアを利用すると、簡単な入力作業だけで新聞風のデザインが作成でき、学級新聞、学校新聞、あるいは自分だけの個人新聞、クラブ活動新聞、父母向け学校便りなど、手軽に作ることができます。作成された新聞は、通常のブログと同様にウェブサイトとして閲覧するだけでなく、印刷にも対応しているため、A3出力して家庭に持ち帰ったり、学校の掲示板に貼ったりすることもできます。

デザインのポイント
1.受信側のユーザビリティ(性、年齢を問わない、幅広いユーザに利用しやすいデザイン)
2.発信側のユーザービリティ(更新、管理の簡易性と情報の重みを反映できるデザイン・レイアウト)
3.利用目的を問わず、汎用性が高いこと
プロデューサー

中央大学 総合政策学部 松野良一研究室+シックス・アパート株式会社

ディレクター

株式会社電通 コミュニケーション・デザイナー 岸勇希

デザイナー

シックス・アパート株式会社 マネージャー 上ノ郷谷太一+株式会社電通 アート・ディレクター 木村史紅

株式会社 電通 コミュニケーション・デザイナー 岸勇希

詳細情報

http://www.matsuno-lab.com/newspaper/

開始日
2007年3月1日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

オンライン・メディアの発展が凄まじい今日、新しいメディアや技術に目が向きがちですが、新聞が培ってきたレイアウトには、オンライン・メディアには実現できていない「視読性」や「ユーザビリティ」そして「配布」など、多くの価値が存在します。新聞という歴史のあるメディアに学ぶことで、新しい情報発信メディアのデザインを実現しました。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.受信側のユーザビリティ(性、年齢を問わない、幅広いユーザに利用しやすいデザイン)
2.発信側のユーザービリティ(更新、管理の簡易性と情報の重みを反映できるデザイン・レイアウト)
3.利用目的を問わず、汎用性が高いこと
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

誰でも簡単に利用できるというブログの利便性の維持。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

コンテンツ(記事)を時系列で配列するのではなく、重要度や優先度など、情報の重みを反映出来るよう、デザインに編集要素を組み込むこと。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

オンラインメディアで完結させるのではなく、オフラインでも利用を可能にすることによる、新しいコミュニケーションの可能性の模索。

審査委員の評価

新聞製作の現場に省力化をもたらしつつ、ブログ化することによって閲覧性を高めている点を評価したい。同時に、オフライン時の配布を考慮しており、PCリテラシーのハードルを低く設定したことは注目に値する。紙面レイアウトに内容の軽重が反映できる仕組みを埋め込んでおり、制作を通じて読むという行為をさまざまに学習できる教育的効果を訴求している。開発メーカー、教育機関、広告代理店の3者による共同プロジェクトとしても完成度は高く、情報共有の新しい提案ができている。

担当審査委員| 中谷 日出   戸島 國雄   福冨 忠和   宮崎 光弘  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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