受賞ギャラリー
2021
グッドデザイン賞
フラットベッドインクジェットプリンター
Acuity Prime
受賞対象の詳細
高画質・高コストパフォーマンスの様々な素材（コート紙、合成紙、塩ビシート、プラスチック板など）に印刷可能なサインディスプレイ用ミッドレンジフラットベッドプリンター。 UV照射により高速硬化するUVインクを使用し、高い生産性を実現する。
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デザインのポイント
- 機器最小化のため全体を覆わず、R付きのステージとレールを見せた構成と、ブラック＆シルバーによる外観
- スライド式ドアで簡単にアクセスできるインクパウチや、プリンター本体の隣に配置したモニターによる操作性
- 本体の手前にスケールやハサミなど道具を置けるトレイを設置し、現場での日常的な作業性を向上させた。
プロデューサー
富士フイルム株式会社 グラフィックコミュニケーション事業部
ディレクター
富士フイルム株式会社 デザインセンター長 堀切和久
デザイナー
富士フイルム株式会社 デザインセンター 礒崎誠、Realise Product Design（ENGLAND）
発売予定
2021/05/30
価格
オープンプライス
販売地域
海外向け
設置場所
サインディスプレイ会社、プリントショップ、印刷会社
背景
看板や大型ポスターなどのサインディスプレイ制作市場においては、UV照射で硬化するUVインクで高生産性、低臭気など環境配慮観点が求められている。また、印刷基材を選ばないフラットベッドタイプのプリンターは様々なニーズに対応可能なため、設置スペースが許す限り、より大きな印刷が可能なステージの機械が望まれる。 本機は、POPを中心としたサインディスプレイ（看板）、プリントショップ、印刷会社向けに広く普及させる目的で企画された。本製品の開発にあたって現場の調査を行ない、デザイナー視点で現場の課題を掘り起こした。作業者の日々の使い勝手の向上にも配慮し、デザインの刷新、操作性改善の観点でもリニューアルを図るべくデザイン開発を行った。
経緯とその成果
本体は省スペース化を重視し全体を覆うことはせず、印刷ステージとプリントヘッドが可動するレールを組み合わせた構成とした。印刷ステージの四隅にRを配し、シルバー＆ブラックのカラーリングを施すことで、当社印刷機器のアイデンティティとAcuityシリーズとしての親和を図った。ステージ前方にプリント作業時に使う、カッター、定規等の道具類が置ける専用トレイを設け、日常的な作業が快適になるように配慮した。また、インクパウチは、コントロールステーション隣に配置し、引き出し式とする事で簡単にアクセスできる。また、扉は、簡単にスライドで開閉でき、パウチの状態を外から確認できるように上部をスモークアクリルにした。 左右に突出する印字ヘッドのレールの端部には、発光色によって離れた場所からでも稼働状況が一目でわかるステータス・ライトを配置し、安全性を確保しながら唐突感のない外観デザインにまとめた。
仕様
幅4900ｍｍ、奥行き2100ｍｍ、高さ1500ｍｍ
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審査委員の評価
担当の審査委員
朝倉 重徳林 千晶村田 智明村上 存
評価コメント
業界を牽引する大判印刷でありながら、省スペースにも配慮しており、印刷ステージの台座とプリントヘッドが可動するレールを組み合わせることで、作業者の操作性を高めている点を評価した。また、道具を置ける専用トレイを設けたり、印字ヘッドの稼働状況が遠隔でもわかるステータスライトを設置するなど、細かい点まで配慮された優れたデザインだ。
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